新社会兵庫ナウ
水脈(2020年4月14日号)
2020/04/14
関東に遅れて桜も満開になり、冬の色とははっきり違ってきた春の大阪湾に例年なら気分も華やぐところなのだが、今年は違う。憂鬱なのだ▼3月、学校は安倍首相の突然の一斉休校要請によって休校になり、一定の人数が集まるイベントや夜間の外出は自粛が求められ、したがって予定されていた講演会や集会なども軒並み延期や中止の事態に。ほぼ真っ黒だった手帳は、つぎからつぎに二重線が引かれていく▼新型コロナウイルスの感染拡大は、実際は水面下でもっと早く、広く進行していたのだろうが、2020東京五輪の延期が決まるまではあまり表には出さないようにしているとしか見えなかった。IOCが延期を決めたとたん、やれオーバーシュートだ、ロックダウンだと聞き慣れない言葉をもちだしていっこうに地に足のついた対策が進まないのはなんとも腹立たしいが、ついに緊急事態宣言に▼さてお隣の韓国、4月15日が国会議員選挙。本紙発行時にはまだ結果は出ていないが、文在寅与党の「共に民主党」と保守野党「未来統合党」、どっちが多数を?という関心もさりながら、青年基礎資産制を訴える正義党や民衆党などいわゆる「進歩」の側の行方も気にかかるところではある。