新社会兵庫ナウ

水脈(2020年2月25日号)

2020/02/25
 北欧フィンランドで昨年末、34歳の女性首相が誕生した。連立を組む5党のうち3党の党首が30代女性で、閣僚として政権に参画している。発足した新内閣は閣僚19人中、女性は12人(首相、財務相、雇用相、法相、内相、環境・気候変動相、地方行政相、教育相、科学・文化相、社会保健相、家族・社会サービス相、欧州担当・国営企業相)▼フィンランドに限らず北欧諸国では教育・経済・政治など社会のあらゆる分野で女性たちがリーダーとして活動している。長い「たたかい」の結果つかみ取ったのだと教えられたことがある。WEF発表の2019年版世界ジェンダーギャップ指数では、フィンランドはジェンダー格差が少ない順の3位。日本は総合121位(閣僚数139位、国会議員数135位)である▼いま開会中の国会では、「女性活躍」どころか、選択的夫婦別姓導入の検討を求めた発言に「だったら結婚しなくていい」とヤジが飛ぶ等、伝統的家族観絶対視の政権が政策を進める。家事労働ハラスメント(竹信三恵子氏著書より)をそのままに働く日本のジェンダーギャップは賃金格差67位、所得108位である。間もなく国際婦人デー。女性たちの声をあげていこう。