新社会兵庫ナウ
水脈(2022年11月23日号)
2022/11/23
NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会が主催する第16回全国大会in姫路が11月5、6日、会場300人、オンライン200人の参加で開催された。実践交流・研修と位置付ける大会だ。家族会が取り組む居場所だけでなく、当事者がぴあサポーターとして取り組む事業、先進的な行政の取り組み、企業が参加する支援の報告を始め、メタバース等オンラインの活用、兄弟姉妹への支援等が議論された▼「ひきこもりから、未来を考える」がメインスローガンの大会は、①ひきこもりであろうがなかろうが、誰もが同じように生きていくことを保障される権利がある、②各市町村に格差のない断らない支援窓口、居場所づくりの整備を求める、③(ひとりひとりが)誰もが孤立せずに、迷惑をかけ合いながら、お互いさまで暮らせる地域社会の実現をめざす、④ひきこもり基本法の立法を求める。以上のことを産・官・民・学が協同連携して実現させていくとの宣言を採択して終えた▼生きづらさを抱えて苦しむことをマイナスとして対処し、学校へ戻すことや就労させることに終始するのではなく、誰もが幸せに生きる社会を求める「積極的な人権宣言」は今、確かに人を動かし始めている。