赤穂市立歴史博物館 (赤穂市)
 12月といえば播州は忠臣蔵。映画でも毎年のように忠臣蔵を冠する映画が作られるのをみると惹かれるものがあるのだろう。赤穂城には播州赤穂駅から歩いて15分、車では山陽道を使えば赤穂ICで下りればすぐ。
 高麗門のある大手門から城内に入る。天守台はあるが、天守閣は一度も建造されなかったそうで、大手門の並びにある大手隅櫓が赤穂城を代表する城郭。城内を進んで行くと近代城郭の趣を持つ変形的な輪郭式の本丸や海に面していた水手門、武家屋敷跡、大石邸長屋門などが続く。本丸庭園も見事に再建されている。段差の大きい階段を上がった天守台からは本丸の各櫓跡が見渡せる。江戸時代には江戸幕府にはばかって表立って顕彰できずにいたが、明治になって赤穂義士を祀る神社として大石神社が創建されている。境内の両側に四十七士の石像が並び、義士の遺品などを陳列する宝物殿や四十七士の木像を展示した奉安殿などがある。
 城跡を辿った最後に、スケッチの赤穂市立歴史博物館がある。赤穂城米蔵跡に建つ5棟の白壁の美しい土蔵風建物で、「塩と義士の館」の愛称をもつ。赤穂の塩、赤穂の城と城下町、赤穂義士、旧赤穂上水道の4テーマで構成されて展示物が並ぶ。義士祭のある12月14日、高橋英樹が大石内蔵助に扮する義士行列を見に行った。 
(嶋谷)
2019年12月24日号