- 金星観測記念碑
(神戸市中央区)
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県庁から相楽園を経て山本通を越えた一帯が諏訪山公園で、神社のほか、花と緑のまち推進センターやグランドなどがあり、少し登ると金星台という広場がある。
神戸港と街並みが一望できる絶好の場所で、明治に入って温泉や動物園(王子動物園の前身)が設けられ、憩いの場として賑わった。
金星台と呼ばれるようになったのは、1874年12月にフランスの天体観測隊が金星の太陽面通過の観測をこの地で行ったことに由来し、記念碑も建てられた。
このときの観測は神戸のほか横浜と長崎でも行われた。観測に使用された「子午儀」は明石天文科学館に展示されている。
金星台の奥まったところにある記念碑には、「VENUS」(金星)の文字が刻まれている。金星台から10分ほど上のビーナスブリッジはこの「VENUS」にちなんで名づけられた。
この碑の奥には、神戸海軍操練所を創設した勝海舟が脱藩浪人らを集めた私塾の石碑「海軍営之碑」がある。本来は操練所内に設置予定だったが閉鎖されたため、この地に設置された。
【メモ】神戸市中央区諏訪山町。神戸市営地下鉄山手線県庁前駅から北へ徒歩8分。
写真:1874年にフランスの天体観測隊が金星の太陽面通過の観測をこの地で行ったことを記念して建てられた
2019年10月08日号
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