高御位山(高砂市)
 私の住む高砂市の北に加古川市と姫路市に接して悠然と聳えるのが高御位(たかみくら)山で、標高は304mと低い山だが、私にとってはわが住むまちの愛しの山。東の方角から眺めると山容が富士山のようで「播磨富士」とも呼ばれる。
 毎月登山の仲間に入れてもらい、この山に登り始めて10年以上になるから、100回は超えているだろう。チタン製の大鳥居のある鹿島神社の駐車場の脇の登り口から馬の背と呼ばれる山襞を上り、登り詰めた所で鹿島神社裏から百間岩を登ってきたコースと合流する。ここから東に尾根を辿って頂上へと向かうのを常とするが、尾根が海に面して並行しているので、斜面を吹き上がってくる風を肌に受けながらはるか眼下の播磨灘を望みつつ辿る稜線歩きはコースのハイライト。明石海峡大橋、淡路島、家島群島、小豆島、かすかに四国まで遠望できる。数年前の山火事で尾根筋の樹木が焼き払われた結果、皮肉なことに視界が開け眺望がよくなった。何度か稜線の岩場の上り下りをくり返すと頂上に達する。頂上からのパノラマの眺めは抜群。
 この傍らには、大正時代、地元の若者がこの山頂から手作りのグライダーで飛行したことを顕彰する「飛翔の碑」が立つ。