好古園(姫路市)
 国宝姫路城の堀の西隅に姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」が26年前に開園されて在る。姫路市制100周年を記念して造営された池泉回遊式の日本庭園。姫路城を借景にして、西御屋敷跡、武家屋敷跡、通路跡などの地割りを生かした9つの趣の異なる庭園群からなっている。入口を入り最初の庭がスケッチの本園最大の「御屋敷の庭」。姫路藩主の下屋敷があった所で、中秋の名月を愛でるのに最良の方向に向けて建てられた潮音斎の前には瀬戸内海をイメージした大池が姫山原始林を借景として美しい。本格的数寄屋建築の茶室・双樹庵のある「茶の庭」、姫路城の眺めを取り入れた「流れの平庭」、更に巡回路を辿れば「夏木の庭」「松の庭」「花の庭」「築山池泉の庭」「竹の庭」等、四季折々の花木や庭木が楽しめる庭が続く。庭を巡る所々で木立の彼方に姫路城が見え隠れする。さして広くない庭園なので、ゆっくりと時間を楽しんで散策できるのが良い。
 「好古園」の名は、江戸時代の最後の藩主酒井家によって、この庭園の入口付近に移設された藩校「好古堂」に因む。雄大なスケールの姫路城の一画の癒しの場所である。