- 水分れ公園(丹波市氷上町)
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雨水が太平洋側に流れるか、日本海側に流れるか、その分かれ目となる中央分水界(分水嶺)の本州における標高の最も低い地点が氷上町の石生(いそう)を通っている。国道175号と176号が交わる交差点から東へ少し入ると、高谷川に沿って東西に延長1250mの道が、日本列島本州を通る分水界のうちで最も低地にある場所で、そのうち最も低い個所は標高95m。この地に降った雨水は、北は由良川水系をたどり日本海へ、南は高谷川から加古川へ流れ、瀬戸内海へと注ぐ。
この分水界の最東端が「水分(みわか)れ公園」として整備されている。入口すぐに延喜式神名帳に記載されているという由緒あるいそべ神社があり、また、水分れ資料館もあって分水嶺に関する説明や資料が展示されている。公園内には噴水のある池や人工の滝が壁のように流れ落ちる広場もあり、水辺で子どもを水遊びさせながら、のんびりと清涼感を味わいながら寛げる空間となっている。公園内を流れる高谷川の水路の途中に水路分岐点があるが、訪れた時は北の由良川水系への堰はなぜか閉じられていた。この公園一帯は、春は桜、秋は紅葉が楽しめそうだ。(嶋谷)2017年10月9日号