- 独鈷の滝(丹波市氷上町))
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独鈷(どっこ)の滝が何処(どっこ)にあるかというと、西脇から福知山へ向かい、氷上町の北端で独鈷の滝の案内板で東に折れ入り、山に突き当たった香良の地にある。麓の岩瀧寺近くの駐車場から登って行くと5分ほどでこの滝が現れる。落差18mと小ぶりで真一文字に滝壺に落下する滝は、この時、水量もそれほど豊かでなかったので、豪快さには欠けたが、淡麗な滝であった。
独鈷という名に惹かれて訪ねてみたのだが、名称の由来を書いたものはない。「独鈷」を辞書で調べると、密教で用いられる仏具の一つで、種々の金属・象牙などを主材料にして、中央に握り部分があって両端が尖った杵型の仏具とある。滝の姿からこの名がついたのか、近くにある浅山不動尊に関係あるものなのか、由来は不明。
この滝は雄滝とも呼ばれ、この上流に不二の滝と呼ばれる雌滝があるというので案内表示に従い足場の悪い山道を先に進んでみたが、途中で道がなくなり見つけられなかった。この滝のある岩壁を迂回して先に進み、沢に架かる丸太橋を数度渡って行くと、兵庫の山50選の五台山(655m)に着く。(嶋谷)2017年7月11日号