手柄山中央公園  (姫路市)
 姫路駅の西南2キロ、標高50mの小高い丘一帯に広がるのが手柄山中央公園。姫路城昭和の大修理(1956〜1964年)の完成を記念して開催された姫路大博覧会で、メイン会場となったこの手柄山までお客を運ぶために姫路駅からモノレールが走った。全長2キロ弱の運行距離で、博覧会用に造ったものゆえ、それが終わってしまえば利用客は激減、莫大な赤字を抱えわずか8年間の営業で廃線となり、高架の橋脚だけが奇異な姿をさらしていた。10階建てのアパートの2階部分に唯一の中間駅をあてがう奇抜な路線だったが、そのアパートも昨年ついに解体されることになり、モノレールの名残は、終点の手柄山駅を抱え込んでできた水族館の一角に当時の車輌が据えられ展示されるだけとなった。また、博覧会のテーマ塔として造られた公園のシンボル的存在で、食事を楽しみながら姫路市街をぐるりと眺望できた回転展望台も近く取り壊される予定という。おとぎの国のお城のような建物も当時の名残。他にも水族館、温室植物園等が点在し、周囲一帯に体育館、陸上競技場、野球場、遊園地等多様な施設が集中した市民の憩いの場となっている。

(嶋谷)
2017年2月28日号