全国戦災者慰霊塔(姫路市)
 姫路駅の西南2`の小高い手柄山の山頂に「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」が建っている。太平洋戦争中の空爆その他による民間の犠牲者50万超を供養し、慰霊すると共に、世界の恒久平和を祈念して1956年に建立された。塔の高さは26m、刀を地中に突き立てた形で「もう戦争はしない」を表現している。前垂れには空襲に遭った都市を示した日本地図が浮き彫りされ、側柱には一本毎に戦災都市の被爆年月日、死没者数、罹災人口が記されていて、姫路市の側柱には〈被爆年月日昭和20年6月22日以降3回、死歿者数490名、罹災人口5万6678名〉とある。県内では他に神戸、尼崎、西宮、明石等の側柱があり、全国で1郡99市12町が空襲に遭い、死歿者50万9800名、罹災人口955万1100名と刻まれている。毎年10月にこの塔前で平和祈念式典が催されている。
 この慰霊塔の傍には平和資料館があり、姫路空襲や当時の市民生活の様子などが写真パネルの展示品、模型を通してリアルに再現され、戦争の惨禍を通して平和を考える場としている。空爆から守るため黒い漁網で覆われた姫路城の写真もある。
(嶋谷)
2016年12月13日号