- BBプラザ美術館 (神戸市灘区岩屋中町)
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この美術館は、JR灘駅北の神戸文学館や横尾忠則現代美術館、原田の森ギャラリーから、いちばん南の県立美術館をつなぐ灘文化軸(ミュージアムロード)の中間に位置する。
同館では、小倉遊亀や安井曽太郎、小磯良平、ルノアールなどを中心とする館蔵品展と企画展を交互に開催している。
この間の企画展で印象に残っているのは2014年の「タカハシ・ノブオ展」だ。高橋信夫(1914年〜94年)は画家を目指すも、2度の従軍や妻の急逝、港での過酷な日雇い労働などで心身ともズタズタになりながらも絵を描くことをあきらめなかった。1950年代からは酒を愛しつつ、路上で絵を描きつづけ「新開地のゴッホ」と称された。その画風は赤、青、緑の原色とともに黒を基調とした激情的なものが多いが、残された絵画や詩には、人間としての尊厳を貶めることなく、神戸の街と人びとを愛する気持ちが滲み出ている。
山幹から浜手まで「芸術」のハシゴに最適だ。
★神戸市灘区岩屋中町4丁目2―7 電話078・802・9286。JR灘駅南へ3分、阪神岩屋駅下車すぐ。開館は10時から18時。月曜休館。入館料=館蔵品展300円。
写真:美術館はBBプラザビルの2階に有り、小磯良平などを中心とする館蔵品展と企画展を交互に開催している
2016年9月27日号
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