延ケ滝 (宍粟市山崎町)
 暑いこの時期、稚拙な絵ながら少しでも涼しい気分に浸ってもらえたらと滝のスケッチの未掲載の中から選んでみたのがこの滝。中国自動車道・山崎ICを出 て山崎町に入ってすぐに北西への道を辿り10q程の所の上野で波賀への道へ折れ、河原山川に沿って渓谷を遡上する。黒尾山の麓にあるこの河原山渓谷には大 小の滝が連続するが、その中で最大のものが延(のぶ)ケ滝で、林道脇にあるので車で気軽に行くことができる。落差20b3段でさして大きくはないが、水量 豊富なため迫力がある。滝はその時の水量によって評価が左右されるが、ここは上流の集水域が広いためか、常時水量は多いそうだ。
 「お延(のぶ)」という遊女が一人の若者と叶わぬ恋に心を痛め、滝に身を投げたという悲しい伝説があり、滝の名の由来となっている。
 崩落した岩がゴロゴロしていて、滝壺は小さいが、すぐ傍まで近づけるので近寄って降り注ぐしぶきを浴びると、マイナスイオンに癒やされるような気分にな り気持ちがいい。新緑の頃、紅葉の頃、冬の雪渓の中を流れる頃と、四季折々に河原山渓谷は美しい。宍粟は山の国、魅力的な山と渓谷にあふれている。
(嶋谷)
2016年7月12日号