- 絵葉書資料館 (神戸市垂水区歌敷山)
-
私製の絵葉書が郵便として認められた1900(明治33)年以降、多様な絵葉書が登場した。もともとは絵画や写真、漫画、企業広告などをはがきサイズに
したものであったが、情報の少なかった時代背景もあって、絵葉書専門店が各地に生まれ、交換会や展覧会など隆盛を極めた。
やがて絵葉書ブームは、大衆化しつつあった文学と融合することで、双方がさらに進化する契機となった。1904年創刊の『ハガキ文学』を通じて、多くの美術絵葉書が販売される一方、ハガキ文学懸賞に写生文や漫録、書簡文など普通文の項が設けられ人気を博した。
展示品のなかにミュシャの絵葉書とともに、彼に影響を受けた日本人作家の作品があるが、もともとアール・ヌーボーに影響を与えた浮世絵もたくさん展示してあって、この国とヨーロッパの絵画を軸とした連綿たる交流の歴史を垣間見ることができる。
同館は個人コレクション約1万点を中心に12年前に開館した。
★神戸市垂水区歌敷山1―7―20 電話078‐706‐5036。山陽電鉄霞ヶ丘駅より徒歩7分。開館は木・金・土の11時から17時30分。入館料=一般300円。
写真:絵葉書資料館は個人コレクション約1万点を中心に12年前に開館した
2016年6月28日号
|