- 兵庫図書館・戦災資料室 (神戸市兵庫区駅南通)
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JR兵庫駅南すぐの兵庫図書館に、小さいスペースだが戦災資料室がある。「神戸空襲を記録する会」寄贈の戦災資料が展示されており、そのなかで目を引くのがプラタナスの切り株だ。
1980年に、調査・収集していた「記録する会」によって焼夷弾の炎に曝されながら生き残ったとされるプラタナス並木が確認された。県民会館北側の15本が一様に幹深くえぐられ、芯の部分が炭化していた。資料室に展示されているのは、2002年に電線の地下埋設工事の際に撤去されたうちの1本。
神戸の空襲は、1945年2月4日、3月17日、5月11日に続いて、6月5日が最大規模となった。中央区と須磨区を中心に474機のB29によって約3千dの焼夷弾が投下される。この日の空襲でほぼ市内全域が焼け野原となったが、中央区で残った建物は、外観だけだが北野のムスリムモスクなどごく一部だった。それだけに「生き証人」と注目されたプラタナスの撤去の際は、批判の声が沸き起こった。
★神戸市兵庫区駅南通5丁目1―1 電話078―682―9501。JR兵庫駅南口、徒歩1分。開館は10時から18時。月曜休館。入館料=無料。
2016年5月24日号
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