清荒神 (宝塚市)
 随分以前に一度行ったきりの宝塚の清荒神清澄寺に行ってみた。阪急宝塚線・清荒神駅からの緩やかな上りの長い参道にはお店や屋台が200ほど軒を並べ門前町を形成している。日曜日でとりわけ参拝者が多かったのか、人の波が絶えない。15分ほど歩いてやっと山門に辿り着く。
 平安時代の初めに宇多天皇の創意により勅願寺として、猪名の平野や武庫の浦が一望できる山の尾根に清澄寺を、そして西の谷に荒神社が創建されたが、源平合戦の兵火で焼失、源頼朝の手で再興されるが、その後織田信長に反旗を翻した荒木村重の伊丹の合戦で再び炎上するが、西の谷(現在地)の荒神社のみは焼失を免れたと由来書きされている。
 「荒神さん」と呼び慣わされ、火の神・台所の神として、ここのお札を台所の神棚に祀る家も多い。山門を入って左手へ朱塗りの橋を渡ると拝殿、その裏手の神殿造り本社を巡り石段を上って宝稲荷社を経てスケッチにした本堂に至る。ここには国の重要文化財のご本尊、大日如来像が祀られている。本堂の手前に巨大な唐金造りの地蔵尊、奥に画家富岡鉄斎の作品を集めた美術館が設立されている。
(嶋谷)
2016年2月23日号