- 神戸市文書館 (神戸市中央区熊内町)
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『新修神戸市史』編纂を主目的に収集された資料を中心に歴史的・文化的な文書などを保存しており、歴史研究などの拠点的役割を担っている。
古代からの資料や古文書、神戸開港と居留地関係文書、江戸中期から急速に発展した灘の酒造業と樽廻船の歴史、敗戦後の駐留軍記録など多岐にわたる。
そのなかで、明治以降の労働運動をはじめとする民衆運動研究に欠かせないのが神戸ゆかりの新聞だ。自由民権の色合いが強かった『神戸新報』、客観報道に徹した『神戸新聞』、労働者の立場に立ち、堂々とストライキ支援などに取り組んだ『神戸又新日報』など、それぞれの個性が光っていた。
近代史資料としての新聞は、近代化の道筋をリアルタイムに記録したもので、神戸という地域の動向をとらえるうえで欠くことのできないものだ。とりわけ、戦時下の新聞統制によって1939年に廃刊を余儀なくされた『又新日報』の資料価値は大きい。ちなみに、これらのほとんどは同館のホームページで閲覧できる。
★神戸市中央区熊内町1―8―21 電話078―232―3437。市営地下鉄・新神戸駅から東へ10分。開館は9時から17時。土・日・祝日は休館。入館料=無料。
写真:古代からの資料の収集・保存をはじめ神戸市の歴史研究の拠点的役割を果たしている文書館
2016年2月9日号
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