- 伊丹市立美術館 (伊丹市宮ノ前)
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JRと阪急の伊丹駅のほぼ中間のエリアが「みやのまえ文化の郷」として整備されている。この地は江戸時代から隆盛を極めた酒造りの拠点となった場所だ。枯山水の庭園を囲むように、美術館をはじめ、日本三大俳諧コレクションの1つ「柿衛文庫」、1674(延宝2)年に建てられた町屋で建立時から酒造業を営んでいた岡田家住宅などがある。
美術館の館蔵品の中心的なものは、19世紀のフランス美術を代表する作家の1人、オノレ・ドーミエの2千点をこえる諷刺版画や彫刻、油絵などで、このコレクションは世界的にも有数の規模とされる。また、これに関連して、「諷刺とユーモア」をコンセプトに近代諷刺画を蒐集しており、現在では9千点を超えている。
酒造業の発展は、この地に多くの文人墨客を呼び込んだ。俳諧では口語を自由に用いた新しい着想の伊丹風の一派をなした。「柿衛文庫」では、上島鬼貫をはじめ、その全容にふれることができる。
★伊丹市宮ノ前2―5―20 電話072―772―7447。阪急伊丹駅北出口から徒歩9分、JR伊丹駅から徒歩6分。開館は10時から18時。月曜休館。入館料=一般200円。
写真:「風刺とユーモア」をコンセプトに9千点を超える近代風刺画を蒐集している伊丹市立博物館
2015年11月24日号
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