- 布引の滝 (神戸市中央区)
-
新神戸駅の高架をくぐり、布引の滝へのハイキング遊歩道を歩く。入口のレンガ造りのアーチ姿の砂子橋を渡り、緑したたる遊歩道を進むとしなやかで上品な流れの「雌滝」(落差19m)がまず姿を現す。流れ落ちる花崗岩盤上に1枚の白い布を垂らしたように優雅に白い糸をひいて流れる様から「布引の滝」の呼名が生まれたと言われる滝である。次に木陰に隠れてその姿は見えにくいが「鼓ケ滝」、そしてスケッチ画にした最大規模を誇る落差43mの「雄滝」。岩頭から5段に折れながら滝壺に落下する景観は華麗で観ていて飽きない。この上段の雄滝の広い滝壺から2つに流れ出て1つになる下段の滝が「夫婦滝」で、これら4つの滝の総称が「布引の滝」。
県下では原不動滝(宍粟)、天滝(養父)、猿尾滝(美方)と共に「日本の滝百選」に選ばれている名瀑である。ここのハイキングコース沿いには布引の滝を詠んだ平安の歌人在原業平や行平他の歌碑が立つ。
「祖谷のかずら橋」を模して六甲山のサルハシのツルを使った「猿のかずら橋」も架かる。この神戸の水瓶は生田川を流れて大阪湾へと注ぐ。(嶋谷)2015年7月28号