播磨科学公園都市(佐用町ほか)
 兵庫県の南西部、相生から北へ車で20分、佐用町、上郡町、たつの市の3市町にまたがる丘陵地の中に突然出現する異空間都市が播磨科学公園都市で、国内外の著名な建築家などの指導のもと、「時間とともに成長する森の中の都市」をコンセプトに、快適な居住環境と優れた研究環境を備えた都市として県によって創り出された。
 中心になる研究施設はなんといっても理化学研究所の大型放射光施設「スプリング8」で、放射光というとても強い光を使って、物質の原子レベルの構造や性質を調べる。周長1・5qの周縁50カ所余りに研究ブースが並び、放射光を使った実験が大勢で同時にできる。これよりやや小型のニュースバルやX線自由電子レーザー施設SACLAもある。近くに県立粒子線医療センターもある。
 分譲地として研究開発産業用地や一般産業用地が用意されているが、期待したほどの企業の進出はないようだ。小、中、高校、大学とすべて備わり、スケッチのような斬新なデザインのマンションや戸建住宅、診療所、郵便局、スーパーマーケット等、居住環境も整っているが、私にはなぜか馴染めない。       
(嶋谷)
2015年6月23号