西脇市立鍛冶屋線市原駅記念館 (西脇市市原町)
 江戸期から300年つづいた高瀬舟による舟運に代わって、加古川流域の流通を担ったのが現在の加古川線である。
 その支線の1つが1923(大正12)年開業の鍛冶屋線で、西脇から多可町中区鍛冶屋までの13・2qを、杉原川に沿うようにつないだ。最盛期には播州織の原糸や米、杉やヒノキの輸送で30分おきに列車が運行されたという。
 播州鉄道だった加古川線は、第2次大戦中に戦時買収されて国鉄になったが、70年代以降、自動車の普及と地場産業の低迷で旅客・貨物とも輸送量が落ち込み赤字路線に。
 1986年に廃止対象線として承認されたのを機に展開された地元住民や国労を中心とする労働組合の廃止反対運動は大きく盛り上がるが、1990年に廃止された。
 記念館は鍛冶屋線が果たした役割を今に伝える。開業当時の市原駅舎を復元、当時の記録や資料類が展示され、館外には当時活躍したキハ30系車両も展示されている。
★西脇市市原町233―3 電話0795―22―3111(市役所都市住宅課)。JR西脇市駅からコミュニティバス(のぎくバス)で市原駅記念館前まで15分。開館は9時から17時。月曜休館。無料。
写真:開業当時の洋館風のモダンな市原駅を復元して当時の記録や資料などを展示する記念館
2014年11月25日号