- 竜山石採石場 (高砂市)
-
「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」がこのたび、国の史跡に指定されることになった。JR宝殿駅から南に1.5`、高砂球場の背後の竜山(高さ92m)周辺に、山腹を切り裂いて鋭く削り取られた岩壁が屏風のように広がっている。竜山石の採石場で、古墳時代から現代まで約1700年にわたって採石が続けられてきており、国の史跡に指定される採石遺跡としては最古のものという。竜山石は降り積もった火山灰が圧縮されて固まった凝灰岩で、比較的柔らかく加工しやすい特徴を持ち、古くは古墳の石棺や奈良平城宮の礎石に、中世の石仏、近世の墓標、近くは皇居の吹上御所、京都ホテル旧館の外壁などにも使われている。
隣の宝殿山山腹にある生石(おうしこ)神社に神体として祀られているのが「日本三奇」の一つである「石の宝殿」。凝灰岩の岩山の中腹を削って、家を横倒しにしたような全容をもつ幅6.4b、高さ5.7b、奥行き7.2bの直方体の加工石で、誰がいつ何の目的で作ったものであるのか、学術的に判然としていないが、石棺の蓋のようにみえる。巨岩が池に浮かんでいるように見えることから「浮石」とも呼ばれている。
(嶋谷)
2014年9月9日号
|