- 平福宿 (佐用町)
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中国道佐用ICから国道373号を北に進むと、数分で道の駅「宿場町ひらふく」に着く。そこに車を置いて、因幡街道有数の宿場町・平福をぶらり。山裾を智頭急行が国道と並行して走っており、平福駅の背後の山頂には利神城(りかんじょう)跡が仰ぎ見られる。
平福は、江戸初期、池田氏によって城下町として整備されたが、一国一城令により利神城は廃城となり、城下町としての歴史を閉じるが、後に陣屋や鳥取藩本陣が置かれたことで、因幡街道有数の宿場町として発展した。
町の中心を流れる佐用川沿いの川屋敷、川座敷、土蔵群が軒を連ね、それを川面に映す景観は平福を代表するもので、スケッチの筆をとらずにはおられない。清閑なたたずまいの通りを歩くと、連子窓や格子戸の家並みに時の流れが止まったかのようなどこか懐かしい気分に満たされる。本陣跡や陣屋跡の他にも寺や神社が数多く点在し、往時の面影を今に伝えている。
郷ひろみ、岩下志麻出演の映画「鑓の権三」(篠田正浩監督)のロケ地にも使われた。近くに「宮本武蔵(最初の)決闘の碑」もあり、五輪書序文の一節が刻まれている。(嶋谷)2014年7月8日号