- 芦屋市谷崎潤一郎記念館 (芦屋市伊勢町)
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関東大震災で被災した谷崎は、関西に移住し、京都や阪神間を中心に転居を重ねた。遺族の希望もあって、谷崎が好んだとされる数寄屋風の記念館の設立となった。
玄関横には重さ15dという巨石が鎮座している。阪神大水害のとき、神戸市東灘区岡本にあった旧谷崎邸に押し流されてきた石をそのまま庭石にしていたものという。
同館には、机や美術品、筆など谷崎ゆかりの資料を収蔵・展示している。また、講演会や演奏会、文学講座など谷崎にちなむ催しも定例的に開催されている。
現在は、「棟方志功と谷崎潤一郎」〜鬼才と文豪の宴〜と題した春の特別展が人気を集めている(6月末まで開催予定)。2人にちなむ作品約100点を展示している。棟方は谷崎の『痴人の愛』や『鍵』など装画を手掛けたほか、谷崎の和歌を棟方が「板画」に仕立てた「歌々板画巻」(うたうたはんがかん)といったコラボレーションを数多く残している。『細雪』の舞台となった倚松庵(神戸市東灘区)と合わせ訪ねるとよい。
★芦屋市伊勢町12―15 電話0797―23―5852 阪神芦屋駅から南へ徒歩15分。開館は10時から17時。月曜休館。入館料300円。
写真:谷崎が好んだとされる数寄屋風の記念館は谷崎ゆかりの机、美術品、資料などを収蔵・展示
2014年4月8日号
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