神戸パールミュージアム (神戸市中央区東町)
 今やルミナリエや「1・17」の会場と言ったほうが通りのいい東遊園地だが、もともとは居留地の開設(1875年)にともない設けられた外国人用の運動場であった。この遊園地と旧居留地をつなぐほぼ中間に日本真珠会館がある。
 敗戦後、米兵が神戸の養殖真珠を持ち帰ったのを機に、真円真珠の輸出が一気に増える。養殖真珠事業法の制定(1952年)と検査所の設置を受けて、現在地に日本真珠会館が誕生した。以後、真珠の検査と輸出許可証の発行所となり、真珠産業の中心を担ってきた。
 ミュージアムには、養殖真珠100年の歴史と加工用の道具類、真珠ができる過程を模型や実物で展示している。目を引くのは1万粒でつくったパールツリー。ライトアップされると幻想的で水中の泡のように見える。
 検査所として建設された会館は大震災にも耐えた。外観、内装とも竣工時のままで、当時のモダニズムが随所に息づいており、国の登録有形文化財に登録されている。
★神戸市中央区東町122 日本真珠会館1階
電話078―332―8050。JR・阪急・阪神三宮から南へ徒歩7分。開館は10時から17時。土・日・祝休館。無料。
写真:日本真珠会館の1階にあり養殖真珠100年の歴史などを伝える展示がある
2014年2月11日号