- 美濃部親子文庫 (高砂市横町)
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天皇機関説を主張し、大正デモクラシーの代表的理論家として知られる美濃部達吉博士と、その長男で東京都知事を3期12年務めた亮吉氏の「親子文庫」が高砂市公民館内の図書室にある。
達吉氏が高砂出身であった縁で、美濃部家から著書や手紙などが市に寄贈され開設された。
達吉氏の天皇機関説は、1936年の議会で攻撃され不敬罪で告訴、著書は発禁処分を受け、貴族院議員も辞任に追い込まれた。「文庫」には、このときの同氏への抗議書や決議書が残されており、「自決すべし」といった趣旨のものが多い。また、この年には右翼青年に狙撃されたが、そのときの容体書もある。
息子の亮吉氏は、東大でマルクス経済学者の大内兵衛氏に師事したが、大内氏が美濃部氏に期待を込めて贈ったとされる社甫の五言律詩「房兵曹が故馬の詩」(大内氏自筆)も展示されている。
1967年の美濃部革新知事の誕生は、その後の革新自治体誕生の先駆けとなった。73年の宮崎革新神戸市政もこの流れ中で生まれた。
★高砂市横町1099―1 電話079―443―5439。山陽電車高砂駅から南へ10分。開館は9時から17時。第2、4日曜休館。無料。
写真:高砂市出身の天皇機関説で知られる美濃部達吉氏とその長男である元東京都知事の亮吉氏の著書や手紙などが展示されている
2013年12月10日号
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