- 公益法人 白鶴美術館 (神戸市東灘区住吉山手)
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JR住吉駅から「ありま道」の道標に導かれて北上する。20分ほどで美術館に着くが、その小道は、1973年に遊歩道として大小の水車などとともに復元された「太陽と緑の道」の一部で、登山やハイキングのコースでもあり、市民の憩いの場になっている。
有馬道は明治期から昭和初期にかけて、阪神間から有馬温泉に物品を運ぶルートの一つだった。住吉川に沿って進むのだが、途中で魚崎から登ってきた魚屋(ととや)道と合流し有馬に向かった。明治末期の阪鶴鉄道(福知山線の前身)の開通で次第に使われなくなっていたが、1938年の阪神大水害で決定的なダメージを受けた。
美術館の開館は大水害より4年早く、美術館の先がけ的存在だ。
嘉納治兵衛の中国と日本の古美術などの蒐集品を中心に1400点を収蔵する。その中には、国宝の経巻2点(奈良時代)、22点におよぶ重文指定の青銅器や仏教美術品が含まれる。新館ではペルシャやコーカサスの絨毯を展示している。
★神戸市東灘区住吉山手6―1―1 電話078‐851‐6001。JR住吉駅から北へ約20分。開館は10時から16時30分。月曜休館。入館料=800円。
写真:美術館本館。檜や欅がふんだんに使用されており、宮殿を思わせる
2013年11月12日号
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