- 公益財団法人 頴川美術館 (西宮市上甲東園)
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大阪の商人頴川(えがわ)徳助氏は、第2次大戦時の空襲で家屋敷や家蔵の美術品などを焼失した経験から、美術品は個人に帰するものではないとして、財団の設立に至った。この財団のもとに、同氏収集の近世日本絵画や茶道具など約500点を収蔵する美術館として40年前に開館した。
赤楽茶碗「無一物」(長次郎作)や阿弥陀曼荼羅図、三保松原図(伝能阿弥筆)など、重要文化財4点や信長、秀吉、徳川家が愛蔵したとのいわれのある茶入「勢高」(重要美術品)が目を引く。
同館では、これらの収蔵品を中心に随時特別展を開催している。次回は「浪花百景―なにわの賑わい」が6月25日〜7月28日に開催される。
このほか、近くの関西学院大学との連携協力協定によって、同大学への研究資料の提供や芸術に関する学外講座の開催などを行っている。また、友の会を組織し、茶道や日本画などの実技、講演会など生涯講座を中心にした普及活動、それに近隣の小中学生にも社会教育の場を提供している。
★西宮市上甲東園1―10―40 電話0798―51―3915。阪急今津線甲東園駅から西へ徒歩2分。開館は10時から16時。月曜休館。入館料=一般600円。
写真:大阪の商人頴川徳助が設立した財団が所蔵する近世日本絵画や茶道具などを展示する
2013年6月11日号
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