- 但馬海岸 (豊岡市など)
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但馬海岸は豊岡から美方郡に至る東西50キロの岩礁海岸で、山陰海岸国立公園及び山陰海岸ジオパークに含まれる。岬や入江が複雑に入り組む典型的なリアス式海岸で、断崖、洞窟、洞門、奇岩が多く、遊覧船でもその造形美が眺められる。 円山川河口の津居山から海岸沿いに西へ上り下りを繰り返し進んで行くと、竹野、柴山、香住、浜坂と漁港が続く。この時期、カニで賑わう。荒々しく怒涛逆巻く断崖もあれば、静かに真っ青に澄んだ海岸もあって変化に富み、飽きさせない。
かつてこの但馬海岸が「電源銀座」にされようとしたときがあった。関西電力は1960年代の初めから、香住町下浜区の海岸に出力120万?規模の原発を(丹後半島・久美浜にも)、浜坂や佐津に火力発電所を建設する計画を発表していた。地元自治体は受け入れに動いていたが、計画を知った地元住民は驚天動地、激しく反対運動を展開し、計画を頓挫させた。当時、海岸に建設反対の大看板が立てられていたことを思い出す。京都から兵庫の日本海沿岸に原発を建てさせなかった先人の闘いに感謝。絵は竹野海岸大浦湾。(嶋谷)2013年2月12日号