- 玄武洞公園 (豊岡市)
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円山川沿いに北上し、豊岡市街を過ぎてタンゴ鉄道の鉄橋の北隣の橋を渡って北へ少し行くと川の東岸に玄武洞がある。ここは山陰海岸国立公園に含まれ、国の天然記念物に指定されている。道路に面した入口を上がるとすぐに洞窟群が現れる。最も大きな玄武洞、羽根をひろげた形に似た南・北朱雀洞、水平に節理が並ぶ白虎洞、それにスケッチにした青龍洞の5つの洞窟からなっている。約160万年前の火山活動でマグマが山頂から流れ出して固まる時に規則正しいきれいな割れ目の玄武岩塊が形成された。それが約6千年前に波の浸食によって玄武岩塊がむき出しとなり、人々が採掘し、その採掘跡が洞窟となって残ったもので、天然のものではなく、坑道・採掘跡地だそうだ。岩石名の「玄武岩」は「玄武洞」に由来する。
絵の青龍洞は高さ33m、幅40mで石柱は中央に向かって傾斜している。最も長い節理は1個で15mにも及ぶ。
京大の地球物理学者、松山基範博士が世界で初めて地磁気の逆転を発見した地として世界的に有名な場所でもある。玄武洞ミュージアムには世界中から集めた珍しい石が展示されている。
(嶋谷)
2013年1月22日号

- 人と防災未来センター (神戸市中央区海岸通)
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阪神・淡路大震災から18年を迎えた。同館は「1・17は忘れない」をテーマに02年に開館。この10年で修学旅行生など500万人が訪れた。
見学者は震災追体験フロアから、防災・減災フロアへと誘導される。最初に地震破壊の凄まじさを映像と音響で体感し、実物大のジオラマ模型でリアルに再現された震災直後の町並みを抜ける。ホールでは復興に至るまでを紹介したドラマを観るのだが、その過程で震災当時の記憶が蘇り、思わず涙する。そのあとに癒されたり、ほっとしたりする自然と人、コミュニケーションのコーナーが待ち受ける。
また、震災の記録フロアには避難所や仮設住宅での市民の運動を記録した膨大な資料があるが、展示されているのは、映像や写真中心で、被災者をクローズアップした構成にはなっていない。人々がもがき苦しんできた生活の再建過程や今なお震災を引きずっている市民の存在に、来館者が目を向けられるよう工夫して欲しいものだ。
★神戸市中央区脇浜海岸通1―5―2(HAT神戸内) 電話078-262-5058。阪神春日野道駅から南へ徒歩10分。開館は9時30分〜17時30分。月曜休館。入館料=一般600円。
写真:「1.17は忘れない」をテーマに2002年に開館して以来、この10年で約500万人が訪れた
2013年1月22日号
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