香雪美術館 (神戸市東灘区御影郡家)
 御影の山手は、明治末期から高級住宅地として開発された地域で、いまも緑の多い閑静な佇まいを保っている。
 美術館は、朝日新聞社の創設者である村山龍平の旧住宅敷地内にあり、同氏が蒐集した仏教美術や書跡、近世絵画、茶道具、武具などを所蔵する。そのなかには、木造薬師如来像(彫刻)やレパント戦闘図世界地図屏風、刀剣「正恒」などの重要文化財18点、重要美術品27点が含まれる。1973年の設立。
 旧村山家住宅は、広大な敷地のなかに明治・大正期の特徴ある和洋の建物が点在、国の重要文化財に指定されており、年2回公開されている。 また、公設財団法人である同美術館では、美術系大学生への奨学金助成制度を設けており、毎年奨学生を公募している。
 周辺には、白鶴美術館や世良美術館、谷崎潤一郎ゆかりの椅松庵などがある。文化施設が集中している地域だ。ハイキング気分で散策するとよい。
★神戸市東灘区御影郡家2―12―1 電話078―841―0652。阪急電車御影駅から南東へ徒歩5分。開館は10時から17時。企画展・特別展期間中は無休(冬季・夏季は閉館)。入館料700円(特別展は料金変更の場合も)。
写真:朝日新聞社の創始者、村山龍平の旧住宅敷地(国指定の重要文化財)内に美術館はある
2012年11月13日号