- 三木市立金物資料館 (三木市上の丸町)
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しばしも休まず/つちうつひびき/とびちる火花よ走る湯玉/ふいごの風さえ/息をもつかず仕事にせいだす/村のかじやー。
文部省唱歌として、広く人々の心の中に生きてきた『村のかじや』。だが、戦後の経済発展、技術の進歩のなかで、風を送って火をおこす「ふいご」の意味がわからないという理由で、1980年の教科書から姿を消した。
三木城跡の本丸跡近くに、金物神社と並んで建つ資料館には、金物の町に伝わる金物の製法や金物製品約3千点を収集・保存している。なかでも100年以上前の「ふいご」や「のみ」、「かんな」といった古い道具類を中心に、桶職や砥(とぎ)師、指物師、鍛治に関する文献など、この資料館ならではの貴重な歴史資料が目を引く。
校倉造りを模した資料館の玄関横に『村のかじや』の歌碑があり、時折、そのメロディが流れる。たくましい男達の、額に汗して働く姿が目に浮かぶ。鍛治たちの労働の様子そのものを今に伝承するものだ。
★三木市上の丸町5番43号 電話0794‐83‐1780。神戸電鉄三木上の丸駅から徒歩5分。開館は10時から17時。月曜休館。無料。
写真:金物の町に伝わる金物の製法や製品が約3千点収集・保存されている
2012年10月9日号
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