加古川流域滝野歴史民俗資料館  (加東市下滝野)
 県立播磨中央公園に隣接した小高い丘の上にある。2分の1大の高瀬舟を中心に、闘竜灘のパノラマ、「流域舟運要衝概図」、廻船問屋にまつわる史料などを展示し、加古川流域で営まれてきた人々の生活と文化が再現されている。ただ残念なのは天保期の一揆など、ほとんど触れられていないことだ。
 加古川の舟運が始まったのは1594(文禄3)年である。「川中、川岸に厳石多く、流水激(げき)し、わかれ流る事、瀑布のごとし、白波滝雲のごとく立ちて、水声おびただし。筏は藤縄を解きて、一本を流し、下流にて、また、筏となす」(『播磨名所巡覧図絵』)とあるように、杉などの筏を阻んだ。高瀬舟も闘竜灘で荷の積み替えを余儀なくされ、滝野は舟だまりとして廻船問屋が軒を連ねた。
 高瀬舟には播州米を5、60俵積み、高砂まで4時間を要した。帰りは干鰯(ほしか=肥料)や塩などを積んだ。
 この舟運は1913(大正2)年の播州鉄道(現在のJR加古川線)の開通までつづいた。
★加東市下滝野1369 電話0795‐48‐3422。JR加古川線・滝野駅から南へ約1キロ。開館は8時30分から17時。月曜休館。入館料=一般100円。
写真:県立播磨中央公園に隣接した小高い丘の上にあり加古川流域の生活文化が再現されている
2012年7月24日号