- 西林寺 (西脇市)
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播磨地方の寺を巡っていると法道仙人が開創したと伝えられる寺が多くあるが、西林寺(さいりんじ)もその一つ。
法道仙人はインドの仙人で、6、7世紀頃、中国、朝鮮半島を経由して日本に渡り播磨国一帯の山岳などに開山、開基として名を遺す。
高野山真言宗の仏教寺院で、あじさい寺として知られる。境内に「都麻乃郷あじさい園」があり、約百種類数万本のあじさいが植生する。山あじさい、額あじさい、柏葉あじさいなど、白、青、紫、淡紅と瑞々しい色彩に満ちて目を楽しませてくれる。また、樹齢200年を超えると言われる唐子ツバキの巨木も有名で、これは県指定の天然記念物。
増長天と持国天の二体の仁王がにらみをきかす仁王門をくぐると、本堂への参道が真っ直ぐに木立のトンネルの中に延びている。この椎、杉、檜などの高木と椿、紅葉、山吹などの低木のトンネルを抜けると、方形作りの本堂があり、平安後期の作の十一面観音立像が本尊として祀られている。参道脇に十三重の石塔が建ち、台座の四方に仏が刻まれている。
春は桜と椿、初夏はあじさい、秋は紅葉と四季折々の美しさを楽しめる。(嶋谷)2012年7月10日号