- 辰馬考古資料館 (西宮市松下町)
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散歩やジョギングなど、市民の憩いのエリアになっている夙川。その右岸の閑静な住宅街にある。「白鷹」酒造の創業者・辰馬悦叟氏収集の縄文土器など考古資料と富岡鉄斎の作品が中心。常設展は行わず、春・夏・秋に企画展を開催している。
考古資料は縄文土器や土偶、銅鐸などで20点が重要文化財に指定されている。全体にその質と量は国内屈指の規模を誇っているが、銅鐸がとくに著名である。
いっぽう、鉄斎作品が多く遺されているのは、悦叟氏との親交によるもので、屏風絵「阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図」は、1914年5月に悦叟氏宅で描いたものとされ、重要文化財に指定されている。
鉄斎の生涯の作品は1万点をこえるが、その自由で奔放な画風は、日本画の世界に独自の地位を築き、国際的にも高い評価をうけている。鉄斎作品の収蔵は、この資料館と宝塚市にある清荒神清澄寺境内の鉄斎美術館が双璧とされる。
★西宮市松下町2―28 電話0798‐34‐0130。阪神香櫨園駅下車、北へ徒歩2分。開館は10時から16時30分(開館日は限定されており、観覧は事前確認が必要)。月曜休館。入館料=一般200円。
写真:考古資料の質と量は国内屈指の規模を誇るとともに富岡鉄斎の作品の収蔵も国内トップクラス
2012年5月22日号
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