- 赤穂市立民俗資料館 (赤穂市加里屋)
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赤穂城塩屋門から約400b西に、モスグリーンの建物が松林や桜並木に溶け込むように佇んでいる。
明治の後期に塩専売法が施行されたのに伴い、古くから製塩で栄えたこの地に塩務局庁舎が建てられた。1908(明治41)年に完成し塩生産の監視や保管などの拠点となった。現存のもので最古の塩務局庁舎とされ、明治期の建築史においても特異な建築物として評価されており、市によって保存され、民俗資料館として活用されている。
かつての塩倉庫などを展示室とし、市民から寄せられた農耕・生活用具や明治以来の教科書、戦時資料、娯楽用品などが雑然と並べられ、中庭には旧上水道の土管の類などが残されている。
江戸の神田、広島の福山と並んで江戸期の3大上水とされる赤穂の上水道は、1616(元和2)年に完成、1944年まで320年間にわたって城内から町屋まで城下町を潤してきた。今日も町のあちこちに遺構があり、市民会館近くにはモニュメントがある。
★赤穂市加里屋805―2 電話0791-42-1361。JR播州赤穂駅から南西へ1・5q。開館は9時〜17時。水曜休館。入館料=一般100円。
写真:現存のものでは最古の旧塩務局庁舎が保存され民族資料館として活用されている
2012年2月14日号
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