有馬温泉 (神戸市北区)
 名実ともに日本を代表する名湯で、日本三大古湯(道後、有馬、白浜)の一つ。有馬の湯は湧出口では透明だが空気に触れて着色する含鉄塩化物泉「金泉」と、透明な炭酸ラジウム混合泉「銀泉」で有名。格式が高いが、市街から近距離にあって関西の奥座敷とも称される。350〜500mの標高に位置する有馬温泉はかなりの急斜面にあり、奈良時代に僧行基が建立した温泉寺の周辺に2つの外湯「金の湯」と「銀の湯」がある。
 細い坂道があちこちに延びていて、有馬籠、人形筆、炭酸煎餅などの特産品店の並ぶ温泉街をのんびりと散策する客で賑わっている。
絵は温泉街の北のはずれ、杖捨橋を渡り紅葉坂を上がって行った所にある県下有数の紅葉の名所・瑞宝寺公園の山門。この山門は明治初年に京都・伏見桃山城の遺構から移築したものといわれ、数年後に廃寺となったが山門だけが残り、公園として整備された。11月にはここで有馬大茶会の野点が催される。太閤秀吉はこの有馬をこよなく愛し何度も訪れたといわれ、ここの庭を「いくら見ていても飽きない」と賞賛したことで「日暮らしの庭」とも呼ばれる。
(嶋谷)
2011年11月22日号