小野市立好古館 (小野市西本町)
 青野ヶ原台地と加古川が接する一帯では、稲作が始まった弥生時代に高地性集落が形成された。この間の調査では、弥生中・後期の竪穴住居や石鏃(石で作られた矢尻)などが見つかっている。また、住居周辺には全国にも珍しい周提と呼ばれる壁がはりめぐらされていたことも確認された。
 平安・室町期には、奈良東大寺の荘園大部荘に属していたために、東大寺再建の経済的な拠点の役割を担った。その際、再建の勧進職として活躍した重源上人が浄土寺(1964年国宝指定)を建立する。
 旧小野藩の陣屋跡に立つ好古館は、かつての小学校講堂を再利用した建物で、浄土寺の阿弥陀三尊像の巨大な写真が迎えてくれる。収蔵品は3万点を超えるが、小野の歴史を8つのコーナーで紹介している。
 企画展にも精力的に取り組んでおり、現在「小野藩家老伊藤家の歴史物語」が9月26日まで開催されている。
 また、市内に残る古絵図・古地図45点を収録した『小野市絵図集』を刊行し注目された。
★小野市西本町477 電話 0794-63-3390。神戸電鉄粟生線小野駅下車、徒歩5分。開館は9時30分から17時。月曜休館。入館料=一般200円。
写真:旧小野藩の陣屋跡に立つ好古館はかつての小学校講堂を再利用した建物
2011年9月13日号