- 日岡神社(加古川市)
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JR加古川線の一つ目の日岡駅で降りてすぐの小高い日岡山の中腹に日岡神社がある。播磨国風土記には、12代景行天皇がこの地で狩りをしている時美しい姫に出会い、忘れられずに日を改めて求婚にやってきて、何度も断られながらもついにめでたく結ばれていく様子が描かれている。賀古の郡の神話のほとんどがこの印南別嬢(いなみのわきいらつめ)への妻問いの話となっている。蜜月にふさわしい地を求めて加古川一帯を転々としている時に身籠る。しかし、ひどい難産で、日岡の神に祈ってやっと無事に元気な皇子ヤマトタケルが誕生することになる。
日岡神社はこの神話により今も安産の神として崇められ、安産祈願に訪れる人は多い。風土記は、数年後突然別嬢が亡くなり、その遺骸を日岡山に埋葬しようと加古川を渡る途中、下流から大きなつむじ風が吹き上がってきて遺骸を巻き上げ川に落としてしまうが、いくら探しても遺骸は見つからなかったとドラマチックに話を展開している。遺骸の代りに見つかったひれを祀った「ひれ墓」が神社からの小径を辿った頂上近くにある。この日岡山には古墳時代の古墳群が分布している。
(嶋谷)
2017年1月24日号
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