-
安倍改憲を許さない運動の一環として、この間、毎年5月3日と11月に憲法集会を開いている「戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会」は11月27日、講師に水島朝穂さん(早稲田大学法学学術院教授)を招き、秋の憲法集会を神戸市勤労会館で開いた。集会に参加した300人は、エネルギッシュに語る水島さんの講演に吸い込まれるように聴き入り、日々疑惑が広がる「桜を見る会」問題の追及で安倍政権を追い詰め、退陣へ追い込む共闘運動をさらに強めようと誓いあった。
冒頭、主催者を代表して羽柴修弁護士があいさつ。「最近起きている表現の自由の圧殺、命・人権が軽んじられる風潮に民主主義の危機、かつてのファシズムの影を感じる。息を整え、明日に備えよう」と訴えた。
続いて「危ない日本の憲法診断―立憲か壊憲か」と題して水島朝穂さん(写真:右)が講演を行った。水島さんは、最新の情勢を鋭い切り口で、安倍政権にまつわる興味深い情報をも紹介しながら読み解き、憲法とは何かという本質や改憲をめぐる論点をわかりやすく、ときには面白い話題も織り交ぜて参加者の関心を引き付けながら、一気に2時間近くを精力的に語り続けた。
講演はまず、「『今』を象徴する危ない『モノ』語りから」として、具体的なグッズも見せながら、憲法の軽視、無視、蔑視という「立憲主義からの逃走」は安倍政権をはじめ、世界的な傾向と指摘。
さらに、安倍政権の改憲手法を「『9条加権』は憲法改正ではなく『憲法の改ざん』だ」と批判した。また、@情報隠し、A争点ぼかし、B論点ずらし、C友だち重視、D異論つぶし、という安倍政権の5つの統治手法にも言及した。
そして、憲法改正に対しては「対案」はいらないこと、改憲理由が不十分なら憲法は変えないということだけだ、と力説した。
最後に、「『究極の歴史的公文書』である憲法の改ざんを許さないために」として、3つのことを提起。@世界的に「トランプファースト」のような「自分ファースト」がいっそう進むなかで「自分ファーストでなく連帯へ」と切り替えていくこと、Aフェイクにだまされないこと、思考停止状態を脱すること、B安倍政治を止め土俵をつくり直すこと、社会の仕切り直しが必要なことを訴えた。
さらに、運動への示唆として、自然体こそが大事だなどと、今が安倍政権を追い詰める好機だと参加者を元気づけた。写真:300人が参加して水島朝穂さんの元気が出る講演に聴き入った=11月27日、神戸市勤労会館