「新社会兵庫」 2019年11月26日号
 関電が画策する運転開始後40年以上も過ぎた危険すぎる老朽原発の高浜1、2号機、美浜3号機の再稼働を許さないと、高浜原発から大阪市の関電本店までリレーデモで訴える行動が呼びかけられている。呼びかけているのは、オール福井反原発連絡会、ふるさとを守る高浜・おおいの会、若狭の原発を考える会などでつくる「原発うごかすな!実行委員会@関西・福井」。11月23日の高浜原発前での出発集会から12月8日の「関電包囲大集会」までの16日間、200qに及ぶリレーデモだ。これに呼応する形で、福井市、名古屋市、姫路市、奈良市を出発する「支流」が取り組まれている。兵庫では11月2日に姫路市を出発して12月8日に「関電包囲大集会」に合流するリレーデモが始まった。「老朽原発うごかすな!姫路から関電本店までリレーデモ実行委員会」が主催し、さまざまな脱原発の運動団体などが協賛している。
 兵庫でのリレーデモは11月2日午前10時、JR姫路駅前での出発集会から始まった。「老朽原発うごかすな!」と染め抜いたノボリや横断幕、旗、それぞれのプラカードを持って約50人が集合。若狭原発を考える会の木原壯林さんらの訴えなどのあと、1日目のゴールであるJR曽根駅に向けて出発した。
 その夜は神戸市勤労会館で約80人が参加して「リレーデモ呼びかけ集会」(写真・右)。脱原発はりまアクションの菅野逸雄さんの、初日の行動報告を兼ねた主催者あいさつにつづき、「こんなに危険!若狭の原発」と題した木原壯林さんの講演も行われた。木原さんは、@原発は人類の手に負えないA原発が老朽化すると超危険B若狭の原発はとくに危険C老朽原発廃炉をめざしてどう闘うか、の4点にわたって提起。「老朽原発を廃炉に追い込み、原発新設を阻止すれば、若狭の原発は2033年には0になる」とも訴えた。
 集会では、県内の7つの脱原発の運動団体からのアピールやメッセージがあり、今回の行動への決意が示された。
 リレーデモはその後、6回の行動日を経て12月4日(JR西宮駅発)、8日(阪神尼崎発)の2日間の行動だけとなっている。
写真:「原発いらない」「ワイロより廃炉」「老朽原発動かすな」などのコールをあげて進むリレーデモ=11月13日、神戸市長田区
 「米軍基地いらんちゃフェスタin丹後2019」が11月10日午後、京丹後市の丹後文化会館で開かれ、近畿各地から700人が参加した。憲法を生かす会・ひょうごネットも県内各地から20人が参加した。
 同フェスタは今年で6回目。米軍基地反対丹後連絡会と米軍基地建設を憂う宇川有志の会が主催し、米軍基地いらない京都府民の会、米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会などが協賛する。
 集会に先立ち、午前11時過ぎから、2期工事による拡張・基地の要塞化がどんどん進むレーダー基地前で「住民との約束を守れ」「米軍は出ていけ」などのシュプレヒコールを繰り返しながら約200人が抗議行動を行った(=写真・上)。
 集会では主催者あいさつの後、米軍基地建設を憂う宇川有志の会事務局長の永井友昭さんがパワーポイントを使って現地報告。米軍・軍属によって多発する交通事故の報告や2期工事をめぐっての米軍・防衛省の約束違反の常態化の実態、さらには今年7月に国道に銃口を向けてフル装備の基地防御訓練も行われたことも明らかにされた。
 3つの協賛団体からあいさつでは、2014年12月の基地稼働から5年近くが経過するなかで、米軍・防衛省の約束無視などの暴挙やそれに対する地元自治体の無力な対応が糾弾され、日米地位協定の抜本的な改定が切に必要とされていることなどが訴えられた。
 今回のフェスタでは、米軍基地撤去闘争の前進に向けても野党共闘が重要だとして、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、新社会党から政党あいさつが行われた。 また、平和フォーラム関西ブロックからは、来年のフェスタには平和フォーラムからも多く参加したいとの決意を表明する連帯あいさつがあった。
 集会後は、峰山町内を周回するピースウォークが行われた。
写真:米軍の暴走に対して日米地位協定の抜本的な改定を求める声が全体を覆った=11月10日、京丹後市
 連帯兵庫みなせんは、参院選の総括から次期衆院選へ再出発するために11月10日、神戸市内で討論集会を開催した。
 集会では松本誠世話人共同代表が参院選総括と次期衆院選の基本方針を議案提案。参院選兵庫選挙区で再び改憲勢力に議席独占を許したことについて、複数区でも候補者調整ができる市民と野党の共闘への転換が不可欠であること、また、魅力ある共闘で無党派の市民に支持を広げる必要があることが強調された。
 衆院選に向けては11月6日の野党党首会談や兵庫の小選挙区の野党の出馬予定の状況を踏まえて、れいわ新選組を含めた新しい野党共闘の枠組みで地域みなせんとともに統一候補づくりをめざすとした。
 つづいて、緑、共産、国民、社民、新社会、れいわ、立民の野党から決意表明が行われ、新社会党の粟原富夫県本部委員長は、れいわの躍進に触れながら「英国のコービンや米国のサンダースに学び、ロスジェネ世代などの貧困問題に切り込んでいく取り組みや政策が必要だ」と野党共闘の深化を強調した。れいわの応援隊が初めて参加し、川元志穂弁護士は「平和や立憲主義だけでは国民に届かない。反緊縮の財政出動で困っている人々を支えよう」と訴えた。
(菊地)
写真:新社会党からは粟原富夫・県本部委員長が参加=11月10日、神戸市中央区
 今年で第23回となる「働く女性の交流集会」が11月4日、神戸市内で開かれた。 「あってよかった 労働組合! 今こそ必要 労働組合!」のスローガンが掲げられた集会ではまず8人から職場報告があった。
 自治労臨職評は、来年度施行予定の非正規職員の“処遇改善“とされる「会計年度任用職員制度」をめぐっての交渉や当局の対応、不安などを報告。フルタイムで働いている職員をパートタイムに切り替える、賃金の低下、一時金の切り下げ、退職時割増報酬の廃止という当局提案に対して交渉を続けていることや、同制度の説明会を労組が開いたところ40人が新たに組合加入したという報告だ。「なぜ正規職員にしないのか。疑問と怒りしかない。本当に悔しい」との思いも訴えられた。
 あかし地域ユニオンや武庫川ユニオンからも、上司による嫌がらせ・パワハラを訴える裁判に立ち上がっているなどの報告があった。
 記念講演は連合福岡ユニオン書記長の寺山早苗さん。自らへの雇用均等法違反の攻撃に対し、ユニオンを知って相談に行き、団体交渉で女性だからと差別的な取り扱いをさせないことを要求した経験や、“怒りは力に変わる”と思ってユニオン運動に関わるようになったことなどが話された。また、団体交渉による解決の強みや意義も強調。さらに、パワハラが蔓延しているのは、何よりも労働組合がないこと、組合が弱められ人員削減が進んで職場が壊されていることが原因の1つだということも確認された。
 「やはり労働組合が必要だ。職場に労働組合を広げていくために頑張っていこう」と、思いを新たにした集会となった。
(小城)
写真:記念講演は連合福岡ユニオンの寺山早苗書記長が行った=11月4日、神戸市
憲法を生かす会・西神戸連絡会と「市民のつどい」が共済
 「日本の政治を変えるために市民は何ができるか」を、韓国ソウルの市民社会運動に学ぼうという講演と討論の会が10月30日、神戸市勤労会館で開かれ、平日の午後にもかかわらず80人が参加した。
 会は、「安保関連法廃止!市民のつどい」と「憲法を生かす会・西神戸連絡会」が共催したもので、講師は「日韓市民交流を進める希望連帯」代表の白石孝さん。白石さんは、これまで市民たちによる運動と朴元淳市長のもとで進められているソ.ウル市の普遍主義的な福祉施策や非正規公務員の正職員化など先進的な取り組みを紹介する出版活動をはじめ、悪化する日韓関係の中でも市民を中心とした交流・連帯活動の強化の必要性をよびかけてきた。
 この日の講演では、ソウル市が近郊で有機農業を奨励・展開するだけでなく、それを日本よりははるかに進んだ無償の学校給食や食品ロスをなくす運動、さらには福祉に結びつけようとしていることが、1987年の民主化大抗争から2016年のろうそく市民革命(朴槿恵大統領の弾劾、文在寅大統領の誕生)を通じた市民運動と一体になって進められていることなどが紹介された。
 会場からは「参与連帯」など韓国の市民運動と日本の運動の現状の違いをどう考えるのかなど活発な意見が相次いだ。
(門永)
写真:白石孝さん(「日韓市民交流を進める希望連帯」代表)の講演に学んだ=10月30日、神戸市
 米国で従軍経験のある元軍人と賛同者により結成された国際的な平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」の神戸講演会が11月9日に神戸市灘区の六甲道勤労市民センターで開かれ、約80人が参加した。
 同団体は、戦争を知る者たちを中心に紛争各国での反戦アピールや、戦争による経済構造の真相などを世界に訴えている。今回はベトナム戦争時に女性兵士であった米国人、スーザン・シュノールさんが講演する予定だったが体調不良のため、代わりにコーディネーター兼通訳の日本出身のレイチェル・クラークさんが講演した。
 レイチェルさんはまず、米国の原爆投下をスーザンさんがお詫びしたいと述べていることを伝達。その後、スーザンさんがこの運動に関わる経緯についても述べ、軍人だった父が第2次大戦で戦死し、その後、スーザンさんはベトナム戦争時に米海軍看護師として働いていたが、結局は大きな機械の歯車にしかなっていないことに気付き、軍在職中にもかかわらず反戦活動を始めたと紹介した。また、レイチェルさんは現在、ベトナム戦争での枯葉剤で苦しんでいる被害者の救済運動などに取り組んでいることも紹介した。
(中村)
写真:予定の講師が体調不良のため通訳が代理で講演=11月9日、六甲道勤労市民センター
 住友ゴムでのアスベスト被災の補償をめぐる裁判闘争で全面勝利を収めたことを報告する「住友ゴム闘争勝利報告集会」が10月26日、チサンホテル神戸で開かれ、70人を超える支援者が集まって喜びを共にした。
 冒頭、ひょうごユニオンの岡崎進委員長が、約14年に及ぶ長期闘争を闘った正木紀通・ひょうごユニオン住友ゴム分会長をはじめとする組合員・原告、さらに闘争を支えた弁護団や支援者にお礼を述べ、ねばり強い闘いが勝利につながったと涙をにじませながら主催者あいさつ。
 その後、中島光孝弁護団長から住友ゴムとの団交権をめぐる裁判や損害賠償を求める訴訟の報告がされ、勝利に結びついた「昭和24年報告書」の発掘や時効救済の画期的判決は、労働運動がいかに大切であるかを物語る裁判闘争だったと強調された。
 乾杯のあと、来賓、支援者、分会組合員・家族、原告から涙も交えた喜びのあいさつがつづいた。
 住友ゴムの労務政策は強烈で、正木さんや白野光造さんら活動家に対する賃金差別攻撃は仲間を引き裂くほど凄まじかったが、それを乗り越え、今も強く結びつく仲間の協力を得て、15人もの被災者を掘り起こし、労災認定に奔走した正木分会長らの頑張りに、参加者はあらためて大きな敬意を払った。
 裁判闘争は終結したものの、住友ゴムは未だに被災者やユニオンに謝罪しておらず、同ユニオンは今後も団体交渉を通じて補償制度の見直しや健康診断の実施などを求めていく。
(塚原)
写真:14年にも及んだ長期のたたかいに感謝と敬意を表して岡崎進ひょうごユニオン委員長があいさつ=10月26日、神戸市中央区
奨学金問題と学費を考える兵庫の会が奨学金問題対策全国会議と共催
 奨学金問題と学費を考える兵庫の会は、奨学金問題対策全国会議と共催して11月9日、神戸市勤労会館でシンポジウム「高等教育の無償化へ、今何が必要か」を開き、約60人が参加した。
  佐野修吉・兵庫の会事務局長の司会のもと、全国会議事務局次長の西川治弁護士が学費・奨学金制度をめぐる問題提起を兼ねて開会あいさつを行ったあと、長年高等教育の無償化の研究をつづけている神戸大学発達科学部大学院教授の渡辺昭男さんが「権利としての教育無償化」と題して講演を行った。憲法、条約・国際法規、教育基本法の3層の法原理から導かれる“権利としての教育無償化”が分かりやすく、ていねいに提起された。
 その後、学費・奨学金問題に取り組む学生組織「FREE」の事務局長の中野典さん(東京大学)と奥田木の実さん(東京学芸大学)が、活動の紹介とその中でつかんだ学生の実態を報告。
 また、高校教育の現場から中村邦男さん(兵庫県高等学校教職員組合副委員長)が奨学金の問題をめぐって報告した。
 その後、関西学生アルバイトユニオンの学生も加わり、それぞれの提起や報告をもとに、「高等教育の無償化へ、今何が必要か」とのテーマでパネルディスカッションが行われた。
写真:シンポジウムには東京から学生の組織「FREE]も参加して活動報告=11月9日、神戸市中央区
インフォメーション
大内裕和さん講演会
   「生きやすい社会を求めて
     奨学金改革でつかめ、未来を」
      
  • 日時=11月30日(土)13時30分開場、14時開会
  • 場所=西宮市勤労会館4階
  • 講師=大内裕和さん(中京大教授)
  • 参加費=500円(大学生以下無料)
  • 主催=実行委員会〈連絡先=憲法を生かす阪神連絡会(090・4560・5020奥山)〉
長田・憲法カフェNO.20
 「沈黙の春から夏へ―日本の農業が危ない!」
  • 日時=12月1日(日)14時
  • 場所=新長田勤労市民センター・会議室3
  • お話=「有機農業に取り組んで思うこと」牛尾武博さん(兵庫県有機農業研究会HOAS理事長)
  • 参加費=500円(学生無料)
  • 主催=憲法を生かす会・長田、I女性会議・長田
講演会 「知りたい!軍隊を捨てた国
        コスタリカの暮らしと教育」
  • 日時=12月4日(水)18時30分
  • 場所=神戸市勤労会館2階多目的ホール
  • 語る人=ロベルト・サモラさん(コスタリカ在住の37歳の弁護士)
  • 参加費=1000円(学生、障がい者500円、介助者無料)
  • 主催=実行委員会〈呼びかけ人=おおつる求(伊丹市議)、川元志穂(弁護士)、澤野義一(大阪経済法科大学教授)、つづき徳明(尼崎市議)、弘川よしえ(弁護士)〉
2019平和のつどい 南彰さん講演会
   「ここまで来ている!メディアの危機」
  • 日時=12月8日(日)14時〜16時30分
  • 場所=新長田勤労市民センター・3階大会議室
  • 講師=南彰さん(新聞労連委員長、朝日新聞記者)
  • 参加費=800円(学生、障がい者400円)
  • 主催=I(アイ)女性会議ひょうご
いのちとくらしの映画祭with湯浅誠U
  • 日時=12月15日(日)12時30分〜16時30分
  • 場所=神戸市教育会館大ホール(定員200名(先着順)
  • 内容=映画上映会「1945年の精神」(ケン・ローチ監督)、講演会「身近にある貧困から目をそらさない、自分事として考えよう」湯浅誠さん(法政大学教授)
  • 料金=当日1200円、前売り1000円(大学生以下、低所得者、障がい者は半額)
  • 主催=実行委員会(コープこうべ、コープ自然派兵庫、市民デモHYOGO、熟年者ユニオン、フードバンク関西)