「新社会兵庫」 2019年10月08日号
 10月1日から消費税が10%に引き上げられた。消費税の増税によって庶民の家計は直撃を受け、日本経済にも悪影響がもたらされていくことは、過去の例からも実証済みだ。社会保障の財源にという大義名分も、実際には法人税や富裕層の所得税減税の財源になってきたこれまでの事実で破綻している。10%への増税実施を前にした9月28日午後、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」は「消費税引き上げNO!」を掲げ、「いのちとくらしを守ろう集会&デモ」を神戸市内で行った。
 約90人が参加した、神戸市中央区の東遊園地での集会では、まず市民から消費税の引き上げに反対するアピールが読み上げられた。また、ラップで消費税増税反対を訴える若者も登場し、「消費税を上げるとき、政府は庶民に言いました/社会保障のためだから、全部福祉に使うって/でも……」、だから「消費税廃止!」と元気にテンポよくアピールした。
 集会後は、ラッパーらを先頭に、大勢の人が行き交う三宮センター街や元町商店街を通ってデモ行進。ときにはラップを交えて「ガス代にも税金かける消費税」「お水にも税金かける消費税」「電気にも税金かける消費税」……「そやからそやから消費税廃止!」などのコールが響いた。
写真:(上)90人の市民が参加して「消費税引き上げやめて」などとアピールした、(下)ラップで反対アピール=9月28日、神戸市
 神戸市は、“社会参加の促進と移動支援”を目的とした「敬老パス」・「福祉パス」制度の見直し作業に着手した。今年6月に兵庫県バス協会が敬老パスなどの「抜本的な制度見直しと利用実績に見合った負担金の支払い」を神戸市に申し入れたことを受け、市は「敬老優待乗車制度・福祉乗車制度のあり方検討に関する有識者会議」(8人)を設置、これまでに7月12日と8月16日のA回、有識者会議が持たれ検討が始まった(同会議の議事録は神戸市のHPにアップされている)。第3回は10月15日。
 こうした動きに対し、熟年者ユニオン(山ア貢会長)は、敬老パス・福祉パス制度の改悪は容認できないと、7月10日、神戸市に対し、制度の維持・拡充のための予算増額や高齢者・障がい者の代表を有識者会議に加えることの要望などを申し入れ、8月1日にも神戸市との面談を持った。
 その一方で、まだ多くの市民がこの事態を知らされていないと、街頭でのチラシ配布や署名活動の取り組みを始めた。驚いた高齢の市民からは大きな反響があり、9月26日に「老眼大学」が開かれた神戸文化ホール付近での署名活動では短時間で245筆の署名が集まるなど、署名の数は増えている。
 署名は、新社会党の神戸市内の各総支部や他の団体にも広がっており、熟年者ユニオンではこれまでの署名を集約し、10月11日に要望書として神戸市に提出する。
写真:まだ制度見直し問題を知らない市民がほとんどで署名活動は大きな反響を呼びつつある=9月17日、神戸市灘区
 新社会党青年学生委員会の第16回全国交流会が9月21、22日の両日、東京都内で開かれた。まだ入党していない青年を連れて参加するスタイルも増えてきて、自治体や郵政の職員、ユニオン運動関係者、議員、専従者をはじめ、フリーランス、学生グループなど多様な立場から新たな顔触れも数多く参加した。兵庫からは3人が参加した。
 集会の基調報告では、「私たちは自己責任社会の犠牲となってきたロストジェネレーションかそれ以降の世代。不安定な雇用環境や社会保障制度の下で今も苦しんでいる。この現実を変えるためにも私たちの世代が中心となって運動を進めていこう」と提起された。
 岡崎宏美党中央執行委員長はあいさつで、「参院選でのれいわ新選組の躍進は衝撃的だったが、どれだけ多くの人がこの社会を変えたいと思っているかも明らかになった。『れいわ』とは政策でほとんど違いはないが、違うのは、私たちは地域に根差した組織だということ。自分たちができることは、どんな世の中にしたいのかを具体的な要求にしていくことで、それを考えていくことも若者の特権だ」と激励した。
 活動報告や分散会でも、ロスジェネ世代についての発言が相次いだ。派遣・フリーターを渡り歩いてきた経験や、現在も地域ユニオンに加入しながら渡り歩いているという実情。夜勤限定の非正規雇用で郵政で20年働いてきても年収は300万円未満。でも、あきらめずに非正規の組合員を増やそうと奮闘している報告。20代の自治体の正規職員からは、パワハラもある殺伐とした職場だが組合の仲間の存在が心の支え。組合は週1回のペースで飲み会などのオルグがあり、結束が固く、自分も新入職員にはすかさず声掛けをしているとの報告。
 それぞれの境遇は違うが、自分のことを率直に話し、現状を共有しあえた交流会となった。
(彩)
写真:全国から自治体や郵政の職員、ユニオン活動家、議員、専従者といろいろな立場のメンバーが集まって議論と交流を深めた=9月21日、東京
 平和憲法を守る高砂市民の会が主催する「平和を考える集い」が9月22日、高砂市の福祉交流センターで開かれた。
 オープニングは菅野逸雄さん主宰のギターユニット「奏音」の演奏で、みんなで歌った。 続いて7月に実施された「辺野古新基地反対に連帯する第3次派遣団」の報告が岩本房子さんと菅野順子さんの2人から熱く語られた。
 集会のメインは「米軍Xバンドレーダー基地反対の報告」の講演。京都府京丹後市の経ケ岬に建設され2014年12月から運用が開始されている米軍Xバンドレーダー基地は、近畿唯一の米軍基地だ。講師は寺本恵治さん(憲法を生かす須磨区の会世話人)で、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」製作のDVDを使い、基地建設計画の決定時から工事が進行していく様子、さらに、本格稼働から5年が経とうとしている今日までの状況が報告された。何度となく繰り返される米兵・軍属による交通事故、レーダーを駆動するための発電機の騒音被害をはじめ住民の安心・安全がないがしろにされている状況が紹介されるとともに、刻々と拡張され、巨大化する米軍基地と、それと一体化して機能する自衛隊基地の様子なども画像を使って解説された。
 戦争につながる米軍基地は沖縄にも京丹後にも、日本のどこにもいらない―。改めてその思いを強くしながら集いを終えた。
(嶋谷)
写真:寺本恵治さん(憲法を生かす須磨区の会世話人)が写真などを使って報告・解説した=9月22日、高砂市
 前代未聞の異常な刑事弾圧が続く全日建連帯関生支部への攻撃は、労働運動の根絶やしをねらうだけでなく民主主義を全否定するものだとして、それに対する反撃に連帯する取り組みの一環として別記の集会が開かれる。
 集会の開催に向けた賛同人会議が9月26日に開かれ、約40人の参加のもと、集会内容や集会実行委員会の体制などを確認した。実行委員会の呼びかけ人は以下の6氏。赤松範夫(弁護士)、岩佐卓也(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)、上原康夫(弁護士・ひょうご労働法律センター代表)、碓氷良介(全港湾神戸支部委員長)、岡崎進(ひょうごユニオン委員長)、高橋ひでのり(神戸市会議員)。
 実行委員会では賛同人を広く募っている(賛同金は1口1千円)。
また、「声をあげよう!弾圧ゆるすな!11・16全国集会―あたり前の市民運動・労働運動を守ろう!―」(14時、大阪市・西梅田公園)への結集も呼びかけられた。
労働組合つぶしを許さない兵庫集会
●日時:10月23日(水)18時30分
●場所:神戸市立勤労会館308
内容:◎問題提起T「関西生コン支部弾圧と労働組合の権利」岩佐卓也氏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)◎問題提起U「憲法・労働組合法と組合弾圧」森博行氏(大阪労働者弁護団代表幹事)◎全日建連帯関生支部からの報告
●主催:労働組合つぶしを許さない兵庫県集会実行委員会、078・382・2116
市民デモHYOGOでも学習会
「共謀罪成立と市民運動〜関西生コン弾圧〜」
●10月19日(土)14時30分 ●あすてっぷKOBEセミナー室3
●お話 太田健義さん(大阪弁護士会) ●資料代500円
 部落解放多可・西脇共闘会議主催の「2019多可・西脇平和の集い」が9月12日、西脇市立大野隣保館で開かれた。
 この集会は毎年行われており、今年は、「辺野古新基地に反対する兵庫・播磨の会」代表の菅野逸雄さんを講師に、「『沖縄辺野古〜福島原発事故』で、今の日本を考え、知る」と題する講演を聞いた。地元の村井正信西脇市議も加わったギターと三線ユニットによる演奏や歌声コーナーもあった。
 「兵庫・播磨の会」は3年前に結成され、毎年7月に会員を沖縄へ派遣し支援の座り込みを続けている。菅野さんは、「辺野古新基地反対の闘いの底辺には、琉球王国への侵略・統治、廃藩置県による王国滅亡の道という沖縄差別の歴史があり、そこから離れることはできない」と提起。そして、「辺野古新基地建設反対の圧倒的な民意を無視し続ける安倍政権は許せない」と熱く訴えた。
 また、2011年5月に結成した「脱原発はりまアクション」の行動の報告もあり、毎週金曜日の関西電力姫路支社前での抗議行動は今年の7月26日で350回となったことも紹介した。 菅野さんは「私たちの行動はいつも福島の皆さんと繋がり、思いを共有したいと考えて避難者の声を入れている」「高浜原発から西脇市までは76q。原発事故が起これば約1時間で放射性プルームが流れ込んでくる。原発問題は他人事ではない」と訴えた。
 参加者からは「沖縄・原発問題を自分たちの問題として捉えるきっかけになった」との感想も寄せられた。(戸田)  
(戸田)
写真:「辺野古新基地に反対する兵庫・播磨の会」代表の菅野逸雄さんの講演を聞いた=9月12日、西脇市
インフォメーション
第18回平和in秋まつり
  • 日時=10月13日(日)11時〜14時
  • 場所=神戸市葺合文化センター・大ホール
  • 内容=映画〜平和と災害を考える〜「昭和13年阪神大水害の記録映像」「地球の風車」〜ヒロシマ・ナガサキから学ぶ〜/歌/その他、とれたて野菜市、抽選会など
  • 主催=新社会党中央総支部、あわはら富夫後援会
  • 連絡先=078・251・4778(新社会党中央総支部)
安心と笑顔の社会保障ネットワーク(略称・安心ネット) 講演(公開)&第4回総会
  • 日時=10月14日(月・祝日)14時〜16時30分
  • 場所=神戸市勤労会館403号
  • 内容=第1部・総会/第2部・講演「『成年後見制度』知っていますか?〜制度の現状と課題について〜」川元志穂弁護士
  • 参加費=500円
  • 主催=安心ネット
  • 連絡先=078・361・3655
第7回新治さかぐら寄席@太陽
  • 日時=10月19日(土)14時開場、14時半開演
  • 場所=明石市・太陽酒造(山陽電鉄・江井ヶ島駅南へ徒歩4分)
  • 出演=露の新幸、三遊亭絵馬、豊来家玉之助、露の新治
  • 参加費=落語会・2千円、試飲会・千円
  • 申し込み・問合せ=090・2110・8542(岡崎)
「年金問題を考える」
  〜憲法を生かす会・明石 19秋季学習会〜
  • 日時=10月24日(木)18時半
  • 場所=明石市勤労福祉会館 2階 第一講習室
  • 講演=「年金制度の過去・現在・未来」、講師:福田義幸さん(年金問題研究家)
  • 参加費=200円
  • 主催=憲法を生かす会・明石 078・914・4341
前川喜平さん講演会
  • 日時=10月25日(金)18:30〜
  • 場所=丹波市・丹波の森公苑ホール
  • 講演=「子ども・教育・未来」前川喜平さん(現代教育行政研究会代表、元文科省事務次官)
  • 前売券800円(当日1000円、高校生以下無料
  • 主催=同講演会実行委員会(0795・73・3869)
ソウルの市民社会運動に学ぶ
     10・30講演と討論の会
  • 日時=10月30日(水)14時〜17時
  • 場所=神戸市勤労会館405・406
  • 講演=「日本の政治を変えるためにソウル(朴元淳市長)の市民社会運動に何を学ぶか」白石孝さん(『ソウルの市民社会主義』編著者、官製ワーキングプア研究会主宰)
  • 参加費=500円(学生・生徒、生活困窮者はフリー)
  • 主催=安保関連法廃止!市民の集い(080・5631・7699西)、憲法を生かす会・西神戸連絡会(090・2289・6481小谷)