- 兵庫選挙区 改選3議席は改憲勢力に
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7月21日投開票で行われた第25回参議院選挙は、さまざまに特徴的な結果を残し、新たな政治局面をつくり出している。自民党の当選者数は改選数から10減の57議席。公明党とあわせて与党で過半数は上回ったものの、日本維新の会や与党系無所属をあわせた改憲勢力は非改選を合わせて160議席で、改憲発議に必要な3分の2(164議席)には届かなかった(党派別当選者数は下表)。10の1人区で野党統一候補が勝利したことが大きい。市民と野党の共闘が前回にも増して大きな役割を果たした。
だが、投票率は48・80%(前回16年は54・70%)と50%を割り、戦後2番目の低さ。政治に希望が持てず無関心を決め込む有権者がさらに広がっているのは民主主義にとっても大きな問題だ。
比例区で新社会党が支援した社民党は1議席を獲得、辛うじて政党要件も維持した。
一方、日本維新の会は、近畿だけの勢い(大阪2、兵庫1で3議席獲得)にとどまらず東京、神奈川でも議席を獲得し、今の政治への不満の受け皿の一つになっている。
こんななか、消費税廃止や最賃1500円、奨学金徳政令などの公約を掲げた山本太郎氏率いるれいわ新選組が”旋風“を巻き起こし2議席を獲得、政党要件も確保したことは大きな注目点だ。
兵庫選挙区(改選数3)では、新社会党のほか社民党、緑の党が推薦、国民民主党も支援した立憲民主党公認の安田真理さんは大接戦の末、僅差で惜敗した。今回も維新、公明、自民の改憲勢力での3議席独占を許してしまい、前回とあわせて兵庫選挙区の6議席すべてが自民、公明、維新が2ずつの改憲勢力で占められることになった。
選挙直後、安倍首相は「憲法改正に向けて議論すべきという国民の審判は下った。残された任期の中で憲法改正に挑んでいく」と明言、手前勝手に民意を曲解し、改憲への執念を改めて強く示した。だが、報道各社の世論調査でも安倍政権に優先的に望む政策は圧倒的に「年金」や「社会保障」の問題で、「憲法改正」はどの社も最下位である。
改憲勢力が3分の2を割ったことで、安倍首相は改憲発議に向け、国民民主党を名指しして 取り込みを図る意思を示した。
今後、ますます強行的に進めようとする安倍改憲の策動を阻止する闘いの再強化も問われてくる。写真:激戦の最終盤、前川喜平さんや福山立憲民主党幹事長の応援を得て街頭で訴える安田真理さん=7月19日、元町・大丸前