「新社会兵庫」 2019年7月02日号
改憲を許さない議席確保へ
 参議院選挙が7月4日公示、21日投開票の日程で始まった。安倍首相自身が選挙争点に掲げる改憲問題をはじめ、消費税増税、年金問題、格差・貧困対策など、希望と安心がもてる暮らしへの転換をめぐって対決点は多々あるなか、安倍改憲の野望と執念に大きな打撃を与え、安倍暴走政治を追い詰めるためには、立憲野党の側が3分の1以上の議席を獲得し、改憲発議要件を阻むことができるかどうかが最大の政治的焦点だ。
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は、参院選兵庫選挙区について、改憲勢力による改選3議席の独占を許さず、市民と野党の共闘の力でなんとしても立憲野党の議席を確保するため、立憲野党候補者の一本化の実現を追求してきた。そのため、それぞれに候補者の擁立を決定している立憲民主党兵庫県連と共産党兵庫県委員会の両党に対して直接、一本化のための協議とその実現を要請してきた(前回の更新で既報)。
 しかし、両党間での調整は実らず、立憲野党候補者の一本化は実現しなかった。
 こうした事態を受け、すでに5月26日の県本部大会で確認していた方針、すなわち、もし野党候補の一本化の調整が不調に終わった場合は、前回参院選でのような共倒れという最悪の事態を避けるためにどちらか一人に絞って支援を集中するとの方針にもとづき、最終的には立憲民主党公認候補の安田真理さんを推薦し、安倍改憲を許さない1議席獲得のために全力をあげて支援することを決めた。立憲民主党兵庫県連(代表・桜井周衆議院議員)との間では、「市民連合」と5野党・会派の間で結ばれた「政策協定」の内容を踏襲した選挙協定を結んだ(6月23日に調印)。
 こうした経過や支援の方針は6月28日に開かれた県本部の総支部・支部代表者会議で承認・確認された。
 同会議には、遊説中の安田真理予定候補に代わって立憲民主党兵庫県連から桜井周代表が出席し、推薦決定への感謝とともに、選挙の勝利に向けた決意が述べられた。
安田真理さんプロフィール
 1978年石川県生まれ。金沢大学教育学部保健体育コース卒。大学卒業後、NHK富山放送局で番組制作とキャスター、石川テレビでアナウンサーを務める。/2012年からフリーアナウンサーとしてテレビ、ラジオ、ナレーションなど様々な場面で活躍。近年は金融経済番組を担当。/2015年に日本政策学校を修了。法政大学大学院社会学研究科社会学専攻。修士論文「原発震災と『三月ジャーナリズム』の課題と可能性」を提出して2018年に修了/特技は1歳から始めたスキー。国体冬季大会に8回の出場経験がある。/趣味はダジャレ、映画鑑賞。
写真:(上)会議での挨拶後、勝利への奮闘を誓い合う桜井周・立憲民主党県連代表(右)と粟原富夫委員長=6月28日、神戸市中央区(下)安田真理さん
  
 「連帯兵庫みなせん」は、参院選兵庫選挙区で、前回の参院選のような改憲勢力の3議席独占を許さず、市民と野党の共闘の推進で何としても立憲野党による1議席確保をと、野党候補の一本化をめざして兵庫での6野党との協議などを重ねてきたが、このほど最終的に一本化を断念し、野党の“共倒れ“を招く事態を避けるため、当選の可能性がより高いとみる立憲民主党公認の安田真理氏を支援し、議席の獲得をめざすとの方針を決定した。
 その旨を「参院選・兵庫選挙区で野党議席の奪還を呼びかける声明」にまとめ、6月26日、県政記者室で発表した。
 「声明」では、「候補者の一本化が不調に終わり、選挙の公示を目前にしてこれ以上の調整を断念せざるをえなくなった」事態のなかで、 「『野党議席を確実に確保する』という市民の願いに応える社会的責任」を果たすとの立場からの「次善の策」だとしている。
 また、「この決定は、今回の兵庫選挙区への対応に限ってのもので、苦渋の選択」だと述べ、「6党共闘」の枠組みは一時休止し、選挙後は再び「6党共闘」の枠組みを再建したい、としている。
 なお、社民党、緑の党は安田氏の推薦をすでに決定しており、新社会党も6月28日に推薦を決めた。国民民主党は6月に入って対立候補は擁立せずに自主投票とすることを決めており、実質的に安田氏を支援している。
弁護士9条の会が公開討論会
 昨年12月、辺野古の海へ土砂投入が強行されてちょうど半年の6月16日、弁護士9条の会・定期総会の記念講演が公開講演会として神戸市内で行われた。
 講師として招かれた北上田毅さんは土木技師で、埋め立て工事などの専門家。山城博治さんとの共著で岩波ブックレット『辺野古に基地はつくれない』を刊行している。10年前に家族で京都から沖縄に移住し、抗議船カヌーの船長も務めているという。
 「辺野古新基地建設は頓挫する!」の演題通り、北上田さんは「辺野古基地はつくれません。工事は必ず頓挫します」と断言。しかしそのあと、「自然にそうなるのではありません。反対運動がねばり強く続けられ、許認可権限を持つ知事がぶれないことが条件です」との言葉が続いた。
 現地の埋め立ては辺野古漁港の方と大浦湾の方に分かれているが、いま盛んに行われているのは浅瀬の続く辺野古漁港の方で、本体は大浦湾の方。しかし、大浦湾は活断層も見つかったうえ、とても水深が深くN値ゼロと呼ばれる軟弱地盤が広がっている。
 投入する土砂は陸揚げ場所が少なく護岸造成を急いでいるが、その土砂も外来生物の侵入を防ぐため、高熱処理をする必要があるという。サンゴの移植作業もしなければならず、それぞれに知事の許可がいる。大浦湾の埋め立ては何ひとつ簡単に進められない。それなのに辺野古漁港側での工事を強行するのは、反対陣営をあきらめさせて、もう後戻りできないのではないのかと思わせるためだと指摘した。
 あきらめるのは向こうなのだ。反対し続けることで必ず辺野古は取り戻せる、そう確信できた講演だった。 
(門永三)
写真:北上田毅さん
 法人設立から2年目を迎える「NPO法人ひょうご働く人の相談室」の第2回総会が6月17日、神戸市中央区の私学会館で開かれた。
 総会では、山西伸史事務局長から初年度の取り組みとして、ボランティア相談員を年間通じて配置し電話による労働相談を実施、今年3月末までの9カ月間に65件の相談を受け付けたことや、設立記念セミナーとして「働き方改革」に関するセミナーを実施したほか、神戸大学人間環境学部の学生向けセミナーで講演を行ったこと等の活動報告、および会計決算報告があった。
 続いて、山口久雄理事から事業計画・活動予算案についての提案があり、9月に「いじめ・パワハラ」ホットラインをひょうご労働安全衛生センター、ひょうごユニオンと合同で実施すること、また10月には特別相談を土日に実施すること等が承認された。
 また、2期目の役員体制として特定社会保険労務士の有田成子さんが新たに理事に就任した。
 総会後、引き続き相談活動の総括と今後の課題に関する意見交換会が行われ、電話のあった案件を地域ユニオンに引き継ぐ際に苦労している体験などが話し合われ、相談員の間で情報を共有することの重要性などが確認された。
(細川)
写真:初年度の取り組みなどの報告をする山西伸史事務局長=6月17日、神戸市中央区
インフォメーション
参議院選挙を考える 憲法を生かす政治集会
  • 神戸集会
    日時=7月18日(木)18時30分
    場所=兵庫県私学会館
  • 播磨集会
    日時=7月19日(金)18時30分
    場所=明石市民ホール(ラポス5階)