「新社会兵庫」 2019年6月11日号
自治体選の奮闘から参院選へ
新社会党兵庫県本部が定例大会
党建設中期計画作りへ
新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は5月26日、神戸市内で第25回定期大会を開き、全力を注いだ4月の統一自治体選挙闘争をはじめ、この1年間に取り組んできた安倍改憲阻止などの大衆運動や党活動の総括を深め、当面する参院選闘争方針や4年後の選挙闘争を展望する中期的な党建設計画の策定に取り組んでいくなどの活動方針を決めた。
代議員、傍聴者ら約100人が出席した大会の冒頭、粟原委員長はあいさつの中で、「小選挙区制と政党助成金制度が招いた現在の政治の右傾化と劣化、地方自治の空洞化に真っ向から対決していく」と述べ、「深刻化する格差社会の中で党は富裕層や大企業と対決し、徹底して貧者の側に立つ」と新社会党の基本姿勢を強調。予想される衆参ダブル選挙に対しては「改憲阻止のために市民と野党の共闘の前進に全力をあげ党としての役割を果たそう」と訴えた。
来賓として政党からは立憲民主党(桜井周県連代表・衆議院議員)、社民党(服部良一大阪府連代表、大椿ゆうこ参院選比例区予定候補)、共産党(松田隆彦県委員会委員長)、緑の党(松本なみほ県本部共同代表)が出席、連帯のあいさつを受けた。
また、高橋ひでのり神戸市議当選者、ひょうごユニオン、兵庫労連、神戸土建労組、全日建トラック支部、熟年者ユニオン、ひょうご労働安全衛生センター、部落解放同盟県連、朝鮮総連県本部の代表からも来賓あいさつを受けた。党中央本部からは岡ア宏美委員長が出席した。
午後の議事の冒頭は、権力による異常なまでの強権的な弾圧、組織破壊攻撃と闘っている全日建関西地区生コン支部から特別報告を受けた。
大会討論ではまず、党が関わった8つの統一自治体選挙の選対からの報告と総括が集中して続いた。選挙を通じて若い党員や党員が新たに加入したという党建設上の成果の報告も3つの総支部からあった。さらに、4年後を見据えた中期的な党建設計画づくりの重要性を強調する発言もあり、全体の共感をもって確認された。その他、各地域での憲法を生かす会の活動や脱原発運動、市民運動との積極的な関わり、若者の動向などについても計22人の代議員から活発な発言が続いた。
大会で新たに選出された3役は以下の通り。
▼委員長=粟原富夫▼副委員長=上野恵司、加納花枝、永井俊作、鍋島浩一▼書記長=菊地憲之、▼書記次長=中村伸夫(全員留任)
写真:「安倍改憲阻止と市民と野党の共闘の前進に全力をあげて参院選を闘おう」と訴える粟原富雄委員長=5月28日、神戸市中央区
5回目の「憲法フェスタ」 5.11 伊丹市
今年は映画と歌と対談の集い
尼崎市では4月21日、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション・尼崎」が主催する「終わ今年で5回目となる伊丹市・いたみホールでの恒例の憲法イベント「憲法フェスタ〜映画と歌と講演の集い〜」が、今年は「小さき者の声を集めて、安倍改憲に終止符を」をスローガンに5月11日、午後2時から6時まで開かれ、約500人が参加した(主催は実行委員会)。
午後2時からのフェスタの第1部は、昨年秋の沖縄県知事選を描いた映画「デニーが勝った」(森の映画社製作、藤本幸久・影山あさ子共同監督作品)の上映と、シンガーソングライターの川口真由美さんのミニコンサート。「月桃の花」歌舞団のエイサーも加わり沖縄や韓国の闘いの場で歌われる歌を迫力いっぱいに歌い、会場との一体感を大きく盛り上げた。
市民からも橋田秀美さん(若狭の原発を考える会)が脱原発について、住田理恵さん(兵庫ピープルファースト)が優生思想との闘いについて、アピールを行った。 休憩をはさんで午後4時からの第2部では、冒頭に実行委員会・共同代表呼びかけ人の木下達雄さん(大林寺住職)のあいさつに続き、中野晃一上智大学教授と福島みずほ参議院議員が、「嘘が支配する日本2019」と題して対談を行った。2人は嘘と強権で成り立つ安倍政権を厳しく批判。野党や市民運動は分断を許さず、あきらめず、安倍政治に終止符を打たなければならないと訴えた。
その後、全港湾大阪支部の小林勝彦書記長がオスプレイの伊丹空港離着陸問題に対する抗議の訴えを、ねりき恵子県会議員が中学生への自衛隊入隊勧誘の手紙や「トライやるウイーク」に自衛隊を選ばせることの問題性の訴えを行った。
最後にまとめとして、共同代表呼びかけ人の桜井周衆議院議員が、安倍政治との闘いを草の根からつくりだし、参院選で勝利をしようと結んだ。
写真:500人が参加した4時間のイベントでは市民運動からのアピールも続いた=5月11日、伊丹市
“人を大切に、人々と共に進む”
I女性会議ひょうごが大会
諸取り組みの成果をつなぎ次年度へ
I(アイ)女性会議兵庫県本部(加納花枝、川辺比呂子共同代表)は5月12日、神戸市の新長田勤労市民センターで第58回大会を開いた。
I女性会議兵庫県本部の2018年度の活動は、朝鮮学校を支援する韓国のNPO団体「モンダンヨンピル」のコンサート受け入れから始まり、慰安婦・南京大虐殺パネル展、働く女性の交流集会(小林美希さん講演)、平和のつどい(「前川喜平さんに聞く『朝鮮学校無償化除外問題』」と、学習と交流の機会を相次いで主催や共催をしてきた。
また、今年4月の自治体選挙では、会員の小林るみ子さん、山口みさえさんと新社会党の公認や推薦候補を応援し、各地で活動した。
大会は選挙後間もない時期でもあり、当選を勝ち取った2人からの報告に、参加者がみな改めて当選の喜びを噛みしめた。選挙運動では、様々な問題にぶつかっている人たちと共にいること、人のつながりこそが力になったという会員の報告があった。
健康の問題で退会を決めていた会員が、こんな時期に退会をしていいのかと考えを翻したという報告もあった。
“人を大切に、人々と共に進む”次の1年を確認し合う会になった。
(川辺)
写真:神戸と芦屋の市議選で勝利した二人の会員の報告に参加者みんなで改めて喜びを噛みしめた大会=5月12日、神戸市長田区
震災アスベスト問題への取り組みの強化を確認
ひょうご労働安全衛生センターが総会
NPO法人ひょうご労働安全衛生センター(小西達也理事長)の第13回通常総会が5月25日、神戸市勤労会館で開かれた。
第1部の総会議事では、事業報告などが行われた後、阪神・淡路大震災から25年を迎えるにあたり、震災時のアスベスト飛散問題についての調査・研究活動を進め、「地震・石綿・マスク支援プロジェクト」などを通じて広く啓発活動を行うなど、新年度の事業計画案が提案され、すべての議案が採択された。
総会の第2部は、「自治体職場における過労死問題を考える」と題した記念講演。講師は、笠見猛さん(労安センターとっとり)と被災者の遺族。2013年、倉吉市役所に勤務していた男性(当時44歳)が自殺したのは、市による過重労働と当時の上司のパワハラが原因だとして遺族が損害賠償を求め、地裁に提訴していた。このたたかいの中で、個人の問題には不介入とする労働組合の姿勢や、パワハラは人権侵害であり命を奪うものになるという認識のない市や裁判所の姿勢などが露わになった。この提訴はその後、条件付きで和解となったが、講演ではこのたたかいの経験や教訓が報告された。
(小林)
写真:総会で挨拶する小西達也理事長=5月25日、神戸市勤労会館
鎌田慧さん講演会に120人
「二度と戦争をさせないために」
九条の会・宍粟や宍粟地区労が呼びかけ
九条の会・宍粟や宍粟地区労などが呼びかけ、市や労組などの後援を受けた「鎌田慧さん講演会」が5月19日、宍粟市内で開かれた。
鎌田さんからは、「二度と戦争をさせないために、私たちがなすべきこと」と題して、豊富な知識と実践に裏付けされた提起が行われた。日本の政治について、「60年安保以降もアメリカに従属している」と防衛費の増大など具体例を示して説明。さらに、政治家の中心が原子力兵器を否定していないことが先の「丸山発言」から証明されると述べた。そして、その場しのぎを肯定する政治が生まれている今、沖縄の県民投票で運動を切り開いた若者にまなび、保守層を取り込み、多数派を占めるため、若者たちのアイデアを尊重していくなど、工夫を凝らした運動を進めていこうと結んだ。
20代の参加者から「貴重な体験だった。自分の考えを持ち、政治など社会の動きをしっかり見ていきたい」とのアンケートが寄せられた。今回のテーマを自らの課題として理解し、受け止めたもので、今後の運動に繋がる有意義な講演会だった。
(志水)
写真:講演する鎌田慧さん=5月19日、宍粟市
統一マダン神戸のプレ・イベント
朝鮮半島情勢を考える講演会
統一マダン神戸のプレ・イベントとして「第2回朝米首脳会談と今後の朝鮮半島情勢」と題する講演会が5月25日、神戸市長田区内で行われた。講師は、韓統連(在日韓国民主統一連合)大阪本部副代表委員・金昌五さん。
昨年のシンガポール共同声明以降、北朝鮮は核・ミサイル実験中止、ミサイル試験場・核関連施設の廃止など共同声明の具体化を図ってきたが、共同声明までほぼ準備されていた2月の「ハノイ共同声明」はなぜ幻に終わったのか。トランプ大統領に対するロシア・ゲートの追及など米国内の事情、巻き返しが大きかったという。しかし、対話にもとづく朝米関係の段階的改善は、南北関係の発展、新たな時代に向けた中国、ロシアの役割の増大にともなって今後とも進展する展望を示しているとした。その中で唯一孤立を深めているのが日本政府だが、日本の平和勢力が果たす役割は大きく、最大の弱点である反北朝鮮・嫌韓思想から脱却して日朝・日韓連帯の運動を強めてほしいと述べた。
韓統連は、韓国の朴正煕軍事独裁政権から1978年に「反国家団体」と規定され厳しい弾圧を受けてきたが(今も韓統連代表には旅券が発給されない)、韓統連の名誉回復を求める対策委員会が4月、ソウルに発足した。記者会見に出席した金昌五さんが「反国家団体」規定の撤廃などを訴えたことは韓国国内で新聞などに大きく報道された。
(門永)
インフォメーション
第51次まなぶ講演会 6.12〜27 県内10カ所で
労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会は、「人間らしく働きつづけ、生きつづけるために」をテーマに6月12日から「第51次まなぶ講演会」を県内10会場で開く。新社会党兵庫県本部、I女性会議ひょうご、社青同兵庫地区本部が後援している。
開催要項は次の通り。
開催日・開催地区/会場/講師(敬称略)の順。時間はいずれも18時30分〜20時30分(ただし姫路、神崎は18時から)。参加費800円。
□6月12日(水)東播磨/加古川勤労会館/津野公男
□6月17日(月)姫路/花の北市民広場/小林るみ子
□6月18日(火)神戸・長田/長田勤労市民センター/菊地憲之
□6月18日(火)東神戸/六甲道勤労市民センター/津野公男
□6月20日(木)但馬/豊岡市民会館/黒坂英輝
□6月20日(木)明石/明石勤労福祉会館/酒井浩二
□6月21日(金)神崎/市川町就業改善センター/粟原富夫
□6月24日(月)神戸・垂水/垂水レバンテ/平田尚
□6月25日(火)神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/川越俊巳
□6月27日(木)神戸・北/北区民センター/菊地憲之