「新社会兵庫」 2019年5月21日号
 施行から72年の憲法記念日の5月3日、安倍首相は改憲派の集会へのビデオメッセージで、2020年新憲法施行へ「今もその気持ちに変わりはない」と改憲への変わらぬ執念を語った。一方、この日、全国各地で安倍改憲を許さない集会が開かれ、兵庫では神戸市中央区の東遊園地で開かれた「戦争させない、9条壊すな!5・3兵庫憲法集会」に9千人が参加した。「戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫実行委員会」が主催する5・3兵庫憲法集会は、2016年に東遊園地で1万1千人が集まったのを皮切りに、同所での集会は昨年につづき今年で3回目となった(17年は屋内集会)。
 集会は、シンガーソングライターの川口真由美さんの、迫力満点の会場を大いに盛り上げたミニコンサートから始まり、恒例となった小山乃里子さんの軽妙な司会で進められた。
 主催者あいさつに立った羽柴修弁護士(弁護士9条の会)は、「安倍政権は天皇の代替わりを利用し政治ショーを展開している。しかし、マスコミにはそれを批判する報道姿勢はなく、多様性を保障する民主主義の危機に怖さすら感じる」と指摘。さらに「安倍政権の改憲攻撃に抗し、私たちはこの15年間闘ってきた。国会で改憲勢力が3分の2を超えた今もまだ自民党改憲案の憲法審査会への提出を阻んでいるのは、9条の会など草の根の運動があったからこそ」と強調し、「平和を続けるために9条に平和以外の何物も付け加えることを許さない闘いを続けよう」と呼びかけた。
 つづいて、夏の参院選兵庫選挙区に立候補を表明している立憲民主党の安田真理さんと日本共産党の金田峰生さんの2人が来賓として連帯のあいさつを行った。
 メインスピーカーとして登場した落合恵子さんは、人権を侵害する差別的表現や民主主義否定の言動を続ける安倍政治を批判しながら、自分らしさと人権こそが大切だと強調し、憲法を生活の中に生かし、人が人として生きられる社会を次世代につないでいこうと、ひとりひとりの市民が主役である闘いを呼びかけた。
 沖縄からはオール沖縄の、民意無視の安倍政治を糾弾し、辺野古新基地建設阻止の闘いの拡大を訴える連帯のメッセージが寄せられ、紹介された。
集会の最後には「5・3憲法アピール」が高校2年生の男子によって読み上げられ、採択された。
 集会後は3つのコースに分かれてデモ行進が行われ、「憲法9条を壊すな」などのコールが響いた。  
写真:(上)総がかり行動兵庫県実行委員会がメインスピーカーに落合恵子さんを迎えて呼びかけた集会には9千人が集まり東遊園地は人で埋まった=5月3日、東遊園地、(下)集会後は主催者代表や来賓を先頭にデモ行進=5月3日、神戸市中央区
 尼崎市では4月21日、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション・尼崎」が主催する「終わらせようアベ政治!尼崎憲法集会」がJR尼崎駅・北ひろばで開かれ、約280人が参加した。
 139人の賛同人と23の団体が名を連ねる「市民アクション・尼崎」はこれまでの「3000万署名」活動で5万6千50筆の署名を集約している(4月18日現在)。
 エイサーの力強い太鼓と踊り、歌で始まった集会では、高原周冶さんが「憲法を変えさせない思いと運動をさらに進めよう!」と主催者あいさつしたのち、各政党を代表して桜井周衆議院議員(立憲民主党)、丸尾牧県議(みどりの未来尼崎)庄本悦子県議(共産党)、綿瀬和人尼崎市議(社民党)、つづき徳昭尼崎市議(新社会党)からの連帯のあいさつが続いた。
 その後、「尼崎市職員退職者9条の会」や「さいなら原発尼崎住民の会」などの市民団体から活動報告や訴えも行われた。
 行動提起では、3000万署名の取り組みの継続や5・3兵庫憲法集会、5・11憲法フェスタ(いたみホール)への参加が呼びかけられるとともに、夏の参院選では「市民と野党の共闘で立憲野党で3分の1以上の議席確保を」と確認しあった。
 集会後は、JR尼崎駅周辺や商店街をピースウォークした。
(虫明)
写真:JR尼崎駅の北で開かれた「終わらせようアベ政治!尼崎憲法集会」には280人が参加した=4月21日、尼崎市
 1886年、アメリカの労働者が1日8時間労働を求めてゼネストに起ちあがったことを起源に始まったメーデーは、日本では1920年に第1回が開催され、戦争による中断も経て今年で90回目を数えた。
 4月からの働き方改革関連法の施行が注目されるなか、連合兵庫は「格差をなくし、平和を守る!笑顔あふれる未来をつくろう すべての仲間の連帯で!」をメインスローガンに4月27日、神戸市中央区の大倉山公園野球場で「兵庫県メーデー神戸中央大会」を開き、約8千人が参加したほか、県内各地で祭典を行った。
 また、神戸では5月1日午後、神戸地区労を中心とした実行委員会による第4回はたらく仲間のメーデーが神戸市勤労会館で開かれた。今年は野外ステージや屋台などの催しはなく、屋内集会のみで約60人が参加した。基調報告ののち、2つの職場からの報告があり、その後は提示された7つの「お題」に沿って参加者全員が1人1分スピーチを行った。
 尼崎では1日夕から阪神尼崎駅前の中央公園で尼崎地区労を中心とした実行委員会による「メーデーあまがさき2019」が開かれ、約120人が参加。連帯アピールやメーデー宣言の採択などが行われた。集会後はデモ行進でアピールした。
写真:(上)兵庫県メーデー神戸中央大会=4月27日、神戸市中央区、(中)第4回はたらく仲間のメーデー=5月1日、神戸市中央区、(下)メーデーあまがさき2019=5月1日、尼崎市
 「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」は4月27日、神戸市内で「憲法・沖縄・市民のちから 兵庫県集会Part2」を開き、約120人が参加した。
 この集会は、仲村未央沖縄県議を招いて昨年秋に開催される予定だったが、急きょ沖縄県知事選が決まったことで仲村さんが来神できず、今回改めて開催されたもの。
 仲村県議は、かつて琉球新報記者として住民の命と暮らしに関わる米軍基地問題を追い、2008年から沖縄県会議員を3期務めてきた。講演では「今は“沖縄の基地問題”と呼んでいるが、元々は土地問題だった。沖縄の米軍基地の76%は民有地なのに比べ、本土の米軍基地の87%が国有地で、大きく異なる。それ故に沖縄の闘いは島ぐるみの闘いとなり、現在のオール沖縄につながっている」と指摘。さらに辺野古新基地をめぐっては「今の土砂投入量は完成に必要な土砂埋立全体のわずか1%で、軟弱地盤の箇所は計画面積の60%以上もあり、そこは全く手が付けられない状況だ。辺野古新基地は絶対にできない。この問題は沖縄だけの問題ではなく、地方自治、国民主権、民主主義に関わる日本全体の問題だ。米軍は何をしてもいいのか、日本は本当に独立しているのかが問われる問題だ。ぜひ神戸の地からも大きな反対の声を」と訴えた。
 その後は、「改憲ストップ」などのテーマでの参加者からのアピール、2月の沖縄県民投票に連帯した市民投票運動の報告、議会における辺野古意見書・請願運動の提起とつづき、新社会党のあわはら富夫議員をはじめ統一自治体選挙を勝ち抜いた3人の市会議員の決意表明を受け、最後は「座り込め ここへ」を参加者で合唱して閉会した。
(中村)
写真:辺野古新基地建設阻止闘争の強化を120人の参加者が決意=4月27日、神戸市中央区
 西脇市や多可郡で活動する「ピース9にしたか」が4月20日、西脇市内で公開学習会を開いた。 田崎俊彦弁護士(あすわか兵庫)から「自民党改憲案の問題点」と題した講演を受け、憲法の基礎や自民党改憲草案について学んだ。
 田崎さんは、憲法は権力をしばるために存在すること(立憲主義)、3大原則の中では自由権を守るという意味で「基本的人権の尊重」が最も大事であることを強調。また、72年前に文部省がつくった『あたらしい憲法のはなし』について、戦争は2度といやだという思いは強く書かれているが、自分たちの被害を強調しすぎていて、戦争を仕掛けたことへの反省を述べていないとも指摘した。
 さらに、自民党改憲案の4項目について解説し、自衛隊追記(9条の2の新設)では、自衛隊の存在を憲法に書き込むことによって自衛隊が海外で活動できるようにしようとしていると批判した。
 そして最後には、憲法12条にあるように、「国民に保障する自由及び権利は不断の努力によって保持しなければならない」と結んだ。
 「ピース9にしたか」は今後、「国民投票法の問題点と今後の取り組み課題」というテーマで2回目の公開学習会を開く予定だ。
(戸田)
写真:田崎敏彦弁護士の講演に学んだ「ピース9にしたか」の学習会=4月20日、西脇市
インフォメーション
第23回統一マダン神戸プレイベント講演会
「平和と統一の扉は開いた!〜朝鮮半島情勢の今後を展望する」
  • 日時=5月25日(土)18時30分
  • 場所=新長田ピフレ3階A会議室
  • 講師=金昌五さん(韓統連大阪府本部副代表)
  • 資料代=500円
  • 主催=統一マダン神戸実行委員会 090・5016・6352
市民が変える政治とくらし 山口二郎さん講演会
  • 日時=6月1日(土)14時
  • 場所=丹波篠山市・丹南健康福祉センター研修室
  • 講師=山口二郎さん(法政大学教授、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合世話人)
  • 参加費=前売り800円(当日千円)
  • 主催=実行委員会 ?050・5218・8678
第18回戦跡ウォーク
  • 日時=6月2日(日)午前10時〜12時30分頃
  • 場所=JR三ノ宮駅中央口北側に集合
  • JR三ノ宮駅高架銃弾痕、生田神社、ムスリムモスク、栄光教会、兵庫県公館、神戸教会などをウォーク
  • 資料代200円
  • 主催=神戸空襲を記録する会 ?080・1419・8208
第23回統一マダン神戸
  • 日時=6月2日(日)11時〜15時
  • 場所=神戸市長田区・若松公園(雨天決行)
  • 入場無料
  • 主催=統一マダン神戸実行委員会 ?090・5016・6352
米軍Xバンドレーダー基地撤去!
          6・2京丹後総決起集会
  • 日時=6月2日(日)13時
  • 場所=京丹後市・久僧公民館
  • 沖縄や韓国サード配備反対運動からの連帯アピール、現地報告など
  • 集会後、基地ゲート前へデモ(16時30分頃終了)
  • 主催=米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会、協賛=米軍基地建設を憂う宇川有志の会
  • 参加希望の方は、憲法を生かす会・ひょうごネットまで ?078・361・3655
2019
ノーモアJR尼崎事故・生命と安全を守る集会
  • 日時6月8日(土)14時
  • 場所=尼崎市・小田北生涯学習プラザ(旧・小田公民館)
  • 資料代500円
  • 集会後、事故現場までデモ
  • 主催=実行委員会2