「新社会兵庫」 2019年4月23日号
神戸市会 あわはらさん9選、小林さん5選果たす。
     高橋さん初当選。きくちさん奮闘も届かず。
県会   弘川さん肉薄するも惜敗
 3月29日告示、4月7日投開票で行われた統一自治体選挙の前半戦で、新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は、兵庫県議選では尼崎市選挙区(定数7)の弘川よしえさん(新・立憲民主党)を推薦し、神戸市議選では東灘区(定数10)のきくち憲之さん(新)、灘区(定数6)の小林るみ子さん(現)、中央区(定数6)のあわはら富夫さん(現)の3人を公認候補として擁立するとともに、垂水区(定数10)の高橋ひでのりさん(新・無所属)を推薦して闘った。結果は、県議選の弘川さんはあと一歩のところで届かず惜敗。神戸市議選では小林さんは6位で5選を、あわはらさんは5位で連続9選を果たし、高橋さんも10位で見事に初当選を勝ちとった。きくちさんは力一杯の奮闘も及ばず届かなかった。県議選の投票率は県内平均で38・64%(前回40・55%)、神戸市議選は39・98%(前回41・55%)でいずれも4割を割り込み、過去最低を更新した。
 神戸市議選で、灘区は定数6に対し、現職6人と新人1人の7人が立候補した少数激戦区。小林るみ子さんはただひとりの女性候補として「女性の目線で市政をチェック」を掲げ、介護・高齢者医療の問題や子育て支援など、安心して暮らせる福祉の充実を中心に精力的に街頭演説で訴えて支持を広げた。常に弱い立場の人に寄り添って活動してきた小林さんの実績への信頼も厚く、前回から673票を上積みした。
 中央区も定数6に対して7人が立候補する少数激戦区。あわはらさんは、いずれも国会に議席を持つ政党の公認候補を相手に、「とことん市民とともに」のモットーを貫いてきた8期の議員活動の実績をもとに、三宮の再開発を優先するような市政ではなく、あくまでも市民の暮らしを支える市民本位の市政をと訴え、前回よりも201票の上積みを果たして5位当選で激戦を勝ち抜いた。
 東灘区(定数10)で、16年ぶりに新社会党公認として果敢に挑戦したきくち憲之さんは、新人9人を含む17人が立候補する激戦のなか、精力的な諸活動で新たな支持を広げていったが、昨年11月からという準備期間の短さもあって当選ラインには及ばなかった。
新社会党県本部談話 4.7
 統一自治体選挙前半戦では、県議選で推薦1人、神戸市議選で公認3人と推薦1人の陣容で全員当選をめざして闘った。いずれの選挙区も激戦で、目標とした全員当選はならなかったが、神戸市議選では現職2人の公認候補の勝利で現有2議席を維持したほか、推薦の新人が当選し市会で政策を共有して活動できる新たな力を得ることができた。
 多くの方々からいただいたご支援に心から感謝するとともに、力足らずをお詫びしたい。
 選挙戦を通じ、生きづらさを強いる“安倍政治”のなかで多くの人々が厳しい負担増など、暮らしに大きな不安や苦しさを抱えている現実に接してきた。そうした現実が必ずしも要求という形に向かわず政治不信の方につながり、投票率が4割を割り込んで過去最低を更新している事態に大きな危機感を持つ。
 新社会党は、安心と希望が持てる暮らしの実現へ、消費税増税反対をはじめ、介護、医療、子育て支援、教育の充実など社会保障の拡充を柱とする政策を訴えてきた。これらの政策への支持とともに、これまでの議会活動や地域での活動にも信頼や激励を寄せていただいた。今後は、訴えてきた政策に責任を持ち、地域の声と議会を結ぶ活動を一層強める。  また、憲法9条を守るため、今回の選挙戦を参院選での市民と野党の共闘の発展へとつなぎ、立憲野党の前進で改憲勢力の3分の2確保を阻止し、安倍政治を終わらせるよう参院選も闘い抜く。
2019年4月7日   新社会党兵庫県本部
写真:写真は左上から時計回りにあわはら選挙、きくち選挙、弘川選挙、小林選挙、高橋選挙の光景
 神戸空襲から74年の3月17日、神戸空襲を記録する会(中田政子代表)の主催で今年も神戸空襲犠牲者合同慰霊祭が神戸市兵庫区の薬仙寺で開かれ、遺族ら約80人が参列した。
 48回目となる今年の慰霊祭では、読経とコーラスののち、空襲体験者の西阪順三さんと叔母を亡くした岡村隆弘さんの2人からお話があった。
 西阪さんは阪急三宮の北側で一家で空襲に遭い、母親と姉2人を亡くした体験を語った。中学受験のため学童疎開から帰った後の6月5日朝、空襲に遭った。父親は自転車で会社へ行き、姉2人は学徒動員で兵器をつくる工場に行っていたがその日は空襲で休み、西阪さんも学校を休んでいたところ、焼夷弾が家に落ちた。自分の家から火を出してはいけないと布団で火を消し、外に出てみると、隣も、向かいも火が燃え上がり、バケツリレーの防火訓練は全く役に立たず。濡らした防空頭巾と布団をかぶって生田新道を西に。生田神社は鳥居の前も両側も燃えていて、逃げられない。東門筋を北に上がったが逃げ場を失っていたところ、消防団のおじさんに「電車道へ行こう」と手を引かれた。電車が燃え、死体が転がっていた。ザーザーと焼夷弾が降ってきて、手を引いてくれたおじさんは直撃を受けて即死。西阪さんは、県庁近くで警察官に助けられ、二酸化炭素中毒だったが、父親の叫び声で意識を取り戻した。約ひと月後に1人の姉の遺体を防空壕で見つけたが、あまりの無残な姿に恐くなったと当時を語り、「戦争の悲惨さと平和のありがたさを後世に語り継いでほしい」と述べた。
 6月5日の空襲で叔母を生田神社の防空壕で亡くした岡村さんからは、当時の話を叔父から聞き取り、当時の地図を探して空襲時の様子を再現していることなどが話された。空襲体験を私たちがどう継承し語り継いでいくのかという貴重な報告だった。 参列者は慰霊碑に献花して慰霊祭を終えた。
(小城)
写真:48回目を迎えた合同慰霊祭では平和を願ってコーラスも披露された=3月17日、神戸市兵庫区
 「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」は3月16日、神戸市内で学習会「辺野古新基地建設を憂慮する〜堺市議会、意見書採択運動に学ぶ〜」を開いた。 昨年、小金井市と堺市で辺野古新基地建設を憂慮する請願や意見書が議会で議決されたのを受け、この両市の議会決議に学び、本土の日本人にもっと辺野古のことを知ってもらい、日本人としての民意を示すためにどのように兵庫で運動を進めていくべきかを考えようと、堺市の運動を担った「辺野古新基地建設は中止を!堺からも声を!請願署名実行委員会」の福山功勝さんを講師に招いた。
 福山さんは、沖縄で2年間暮らした経験をも踏まえながら、これまで6回連続で否決されてきた請願署名運動が今回成功した要因として、市議会で最多の議席を持つ維新を意見書賛成にさせたこと、翁長知事の急死と安倍政権による土砂投入強行の情勢、草の根の署名活動、議会でのロビー活動とマスコミ対策などをあげ、運動を広げることの大切さを指摘した。
 市民デモHYOGOでは今後、神戸市議選当選者に辺野古に関するアンケートを実施し、その後に署名活動に取り組み、市議会各会派への働きかけを行いながら意見書提出を目指すとしている。
(中村)
写真:辺野古新基地建設を憂慮する堺市議会の意見採択にこぎつけた市民運動に学んだ=3月16日、神戸市
 平和憲法を守る高砂市民の会の憲法講演会と第14回定期総会が3月24日、高砂市内で開かれ、約30人が参加した。
 埋め立て土砂の投入が始まった辺野古の現況を伝えるDVD『速報 辺野古2018年12月』の上映の後、松山秀樹弁護士による改憲国民投票法に関する講演が行われた。
 「いちから分かる国民投票―今の憲法改正手続法でいいのですか―」と題した講演では、まず、自民党改憲案の提出に至っていないとはいえ、改憲発議要件の3分の2を超える改憲派議員を衆参両院で有する今、発議を強行することは可能な状態だと指摘した。
 そして、もし発議されてしまうとテレビ、ラジオ、新聞などを使っての国民投票運動が展開されることになるが、それらを原則自由とする現行の国民投票法のままでは圧倒的に資金力で潤沢な改憲勢力側が有利であり、公平な国民投票にならないことが明かされた。 国民投票法制定の経緯や内容、問題点など知らないことが多く、いざという時に備える学習の場であった。
 松山氏は、3つの附則と18の附帯決議が解決されずに欠陥法のまま国民投票が実施されることは許されないと強調。この投票法の改正を求めつつ、改憲発議をさせない闘いの重要性を訴え、講演を終えた。
(嶋谷)
写真:「いちから分かる国民投票」と題する松山秀樹弁護士の講演に学んだ=3月24日、高砂市
インフォメーション
「戦争させない、9条壊すな!5.3兵庫憲法集会
  • 日時=5月3日(金・祝)14時開会 15時からパレード
  • 場所=神戸・東遊園地
  • ゲストスピーカー 落合景子さん
  • 主催=総がかり行動兵庫県実行委員会
オオタスセリ☆お笑いライブin水道筋
   ひとりコントとコミックソングの独演会
  • 日時=4月29日(月)15時〜16時20分予定
  • 場所=ろっこう医療生協組合員集会室
  • 出演=オオタスセリ(コメディ作家、シンガーソングライター、お笑いタレント、芸人9条の会)
  • 入場料=1000円
  • 主催=ろっこう医療生協 078・802・3424(担当:森本)
5.11憲法フェスタ
  • 日時=5月11日(土)14時
  • 場所=いたみホール・大ホール
  • 内容=◎映画『デニーが勝った」 ◎対談:中野晃一(上智大学教授)×福島みずほ(社民党副党首)〜嘘に支配される日本〜
  • 参加費=前売り千円
  • 主催=フェスタ実行委員会 090・6065・4857(川上八郎)
鎌田慧さん講演会 「今、訴えたい〜二度と戦争をさせないために、私たちがなすべきこと」
  • 日時=5月19日(日)13時30分
  • 場所=宍粟市・宍粟防災センター5F大ホール
  • 参加費=無料
  • 主催=9条の会・宍粟、さよなら原発宍粟の会・宍粟地区労
第23回統一マダン神戸プレイベント講演会
「平和と統一の扉は開いた!〜朝鮮半島情勢の今後を展望する」
  • 日時=5月25日(土)18時30分
  • 場所=新長田ピフレ3階A会議室
  • 講師=金昌五さん(韓統連大阪府本部副代表)
  • 資料代=500円
  • 主催=統一マダン神戸実行委員会 090・5016・6352