「新社会兵庫」 2019年3月26日号
 毎年3月の第2土曜日に開催される春闘期恒例の「兵庫たたかう仲間の集会」。今年は3月9日、「許すな低賃金!自ら求めよう生活・職場改善」の集会スローガンを掲げ、神戸市中央区のポートオアシスで開かれ、県下各地から160人が参加した。主催するのは、県内の地区労やひょうごユニオンに結集する地域ユニオンなどを母体とする集会実行委員会。各地のたたかいを工夫した表現方法で報告しあい、たたかいの中での喜びや苦労をみんなで共有し、連帯を強めていこうと2002年から始まった。
 集会の冒頭、亡くなった仲間に黙とうを捧げたのち、日野隆文実行委員長(全港湾神戸支部)が主催者あいさつ。「低賃金が蔓延し、ますます暮らしにくくなっているなか、賃金の改善は人として生きていく上で不可欠だ。職場から闘うしかない。今日の集会を明日への活力に」と、集会の成功を呼びかけた。
 その後、6つの報告がつづいた。トップは全港湾神戸支部山陽バス分会の4人の仲間のバンド演奏。ビートルズナンバーで参加者を楽しませ、場を盛り上げた。
 次に、但馬ユニオンが昨年の夏に取り組んだカンボジア人の技能実習生の問題を報告。強行可決された「改正入管法」をめぐる外国人労働者の問題を実際の経験でつかんだ実態から告発した。
 3番目に「組合結成から4年目を迎えて」と、あかし地域ユニオン山陽タクシー分会の仲間がタクシー運転手の劣悪な労働実態を紹介しながら、企業内労組を脱退して5人で出発した分会の組合員拡大のことなどを報告。
 4番目に、姫路ユニオンで初めての分会となった田中病院分会の仲間が、労働組合を敵視し、時間外手当さえ認めようとしないブラック企業とのたたかいを報告した。
 5番目は全港湾神戸支部本四海峡バス分会の仲間による寸劇。2014年に契約社員28人全員の正社員化を勝ち取った後も、差別を許さず正社員化した人たちのベースアップも獲得するなど春闘の成果を報告し、団結の大切さを強く訴えた。
 報告の最後は、芦屋市の留守家庭児童会(学童保育)の民間委託の反対闘争に取り組む同指導員労組と県パート・ユニオンネットワーク(県ネット)の仲間たちが、劇で民間委託の問題点を具体的に示しながら、民営化されてもあきらめずに元に戻すたたかいに取り組むと決意表明。会場の大きな激励の拍手を受けた。
 その後、武庫川ユニオンの仲間の三線と歌の演奏、さらに県ネットの仲間も加わった歌と踊りも披露され、全体の連帯感を高めた。
 集会後は元町駅前まで歌なども交えながらデモ行進を行った。
写真:(上)集会終了後は「低賃金は許さない」「安倍政権を終わらせよう」などと訴えてデモ行進、(下)学童保育の民間委託反対のたたかいを寸劇にして報告する仲間たち=3月9日、神戸市中央区
  神戸地区春闘とひょうご地域労働運動連絡会が主催する春闘講演会が3月11日、約50人が参加して神戸市勤労会館で開かれた。
 講演に先立ち、武庫川ユニオンが外国人技能実習生の問題で但馬ユニオンと連携して取り組み、解決した闘争報告などを行った。県職労神戸支部からは、「今の若手職員は、“法を守ることがすべて”という考え方が大半を占める状況で、自治体職員が悪法を守り戦争できる国づくりの手助けする可能性がある」として「労働組合の強化は必須だ」との発言があった。
 続いて、日本労働弁護団幹事長の棗(なつめ)一郎さんが「安倍政権による憲法改悪に反対する〜平和と労働運動を守るため!」のテーマで講演を行った。
 棗さんは、安倍政権はなんとしても「東京オリンピックの年までに新しい憲法を施行したい」と、新天皇即位の祝賀ムードの利用や衆参ダブル選挙の強行実施などで改憲勢力の3分の2議席確保を目論んでいる、と指摘。「平和と民主主義を守る最後の重要な砦は労働組合だ」として、「改憲は労働者の人権を侵害し、身体を危険にさらす。労働組合も戦争に協力してきた戦前・戦中の歴史に学び、再び悲惨な歴史を繰り返さないため、平和と労働運動を守るすべての労働者と市民、労働組合が団結して闘おう」と熱く訴えた。
(藤本)
写真:労働組合の役割を強く訴えた棗一郎弁護士=3月11日
 脱原発はりまアクションは毎年、3月11日前後に「福島原発事故を忘れてはならない」との思いで「集い」を開催してきたが、今月は3月2日、「福島原発事故から8年の集い」を県加古川総合庁舎内で開き、90人が参加した。
 今年のテーマは、「あれだけの大事故を起こしながら、なぜ、東京電力、政府は責任を取らないのか!」で、福島原発事故の刑事責任を問う告訴団団長の武藤類子さんの話と、事故後に福島県郡山市から自主避難した女性の当時のことや今の心境などの報告を聞いた。
  原発事故からすでに8年を過ぎ、安倍政権や福島県から出る言葉は、「復興が進んでいる」「福島は安全」式のキャンペーンばかりだ。
 武藤さんは「今は復興予算で土建業者があふれているが、過ぎれば福島は閑散とするでしょう」と強調。また、「福島原発事故の汚染水、汚染土の問題は福島県周辺の問題ではない」と提起し、政府は溜まり溜まっている汚染水を海洋放水しようとしていることや、「移染土」と言われる汚染土(2200万トン)が全国各地の公共工事等で使われようとしていることを指摘した。
 福島原発事故問題は全国民に突き付けられている。
(菅野)
写真:(上)集会には90人が参加して武藤類子さんや自主避難者の声を聞いた、(下)講演する武藤類子さん=3月2日、加古川市
 参院選兵庫選挙区での野党統一候補の実現をめざす学習交流会が3月3日、神戸市内で開かれた。
 山口二郎・市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)共同代表(法政大学教授)を招いて連帯兵庫みなせんが主催したもので、約60人が参加した。
 「2019参院選の課題と市民・野党結集の道筋」のテーマで講演した山口氏は、安倍改憲の動向について「5月の天皇の代替わりや7月の参院選、10月の消費税増税などを考えれば、年内の国民投票はかなりのリスクを伴う」として、「安倍は衆参同日選挙で3分の2を確保して2020年に改憲論議をぶつけてくるのではないか」と指摘し、「市民・野党の側は同日選を想定して準備を」と強調した。
 連帯兵庫みなせんの松本誠事務局長は、「兵庫選挙区での野党統一を前提に候補者擁立に取り組んでいるが、共産に加え立憲民主も独自候補を準備している。統一は困難な情勢」と現状報告し、「引続き参院選挙区での野党統一に努力するとともに、同日選を想定して小選挙区ごとの統一候補の実現に取り組むよう各地区のみなせんに呼びかけていく」ことを表明した。
(鍋島)
写真:学習交流会では山口二郎・市民連合共同代表が参院選の課題などについて講演した=3月3日、神戸市中央区
 市民と野党の長田共同アクションは2月23日、ジャーナリストの西谷文和さんを講師に招き、「戦場ジャーナリストから見た安倍改憲のねらい」と題した講演会を開いた。150人が参加した。
 西谷さんは、「南スーダンPKOに自衛隊が派遣された時、政府軍と反政府側との銃撃戦で自衛隊基地に着弾し負傷者も出たので『日報がない』と隠したのだ」と述べ、「自殺者2人、原因不明の傷病死者1人が出たことが報告されているが、帰国後にPTSDで36人が亡くなっている報告はない」とも指摘した。また、「日報問題」は、この事実に怒る内部告発から明らかになったとも述べた。
 そして、「戦争はウソから始まる」ことをイラク戦争等から具体的に示し、マスコミも総動員して、儲けるために戦争を始めるのだと強調した。
 さらに、「シリア内戦を見ても現代の戦争は宇宙に拡大している」とし、「すさまじいハイテクを使い、狙った人物の携帯電話などで位置を特定して攻撃するので、病院や学校などとんでもないところも空爆されている。宇宙開発技術も戦争に使われている」と訴えた。
 さらに、安倍改憲は「9条に自衛隊を書き込むだけ」というが、後法優越の原理があり、次々と専守防衛を超える武器、戦闘機等を購入している事実から、自衛隊は全く違うものになると批判した。
 そして、「安部政治の嘘と改憲を阻止するためには、“忘れないこと、諦めないこと、騙されないこと”を訴えたい。参院選はチャンスで、改憲派3分の2をうち破り平和憲法を守りたい」と熱く語った。
(小城)
写真:(上)講演会には160人が参加した、(下)講演する西谷文和さん=2月23日、新長田市民センター
 ろっこう医療生協と憲法を生かす会・東灘の共催で2月21日、水道民営化問題をテーマに「ミニミニおはなし会」を開いた。40人を超える参加者があり、本山美彦さん(京都大学名誉教授)の「いのちの水が危ない!なぜ?『水道民営化』のネライは?」と題したお話を聞いた後、活発な質問や意見交流が行われた。
 本山さんはまず、公共事業が民営化されることの意味や仕組みを説明。「民営化すると利益を上げるために必ず料金は上がる。水道が民間の運営になると阪神大震災の時のように地域や全国との助け合いがなくなる。神戸市議会では、粟原富夫市議の質問に久元市長が『今のところ必要な部分は民間委託するが、基本的には現時点の方式を維持する』と答えているが油断できない。民営化は絶対に許してはならない」と訴えた。
 会場からは「情報が一元化されているから値上がりしても仕方がないと思ってしまう。もっと情報を得る機会を持ってほしい」「知らないことが知れてよかった」などの感想が出された。
 最後に、市議選に立候補を決意している菊地憲之さんが「水道民営化を食い止めるには、民営化反対の議員を多くするしかない。多くしてほしい」と力強く訴えた。
(新原)
写真:水道民営化問題について本山美彦・京都大学名誉教授が講演=2月21日、神戸市
インフォメーション
公認・推薦候補 選挙事務所
【兵庫県議会議員選挙】(3月29日告示、4月7日投開票)
 弘川よしえ(尼崎市)(推薦)
  〒661―0953 尼崎市東園田町4―9―1 1階
  TEL:06-6415-6702 FAX:06-6415-6703
   ※出発式 3月29日(金)午後6時30分/園田公園西側
【神戸市議会議員選挙】(3月29日告示、4月7日投開票)
 きくち憲之(東灘区)(公認)
  〒658―0014 神戸市東灘区北青木町4-15-7
  TEL:078-862-5363 FAX:078-862-5362
   ※出発式 3月29日(金)午後1時〜/選挙事務所前
 小林るみ子(灘区)(公認)
  〒657―0831 神戸市灘区水道筋2-3-1
  TEL&FAX:078-802-1125
   ※出発式 3月29日(金)午前11時〜/選挙事務所前
 あわはら富夫(中央区)(公認)
  〒651―0079 神戸市中央区東雲通1-6-13
  TEL:078-252-3625
   ※出発式 3月29日(金)午前11時〜/選挙事務所前
 高橋ひでのり(垂水区)(推薦)
  〒655―0872 神戸市垂水区塩屋町3-9-23
  TEL:090-6377-2707
   ※出発式 3月29日(金)午後1時/選挙事務所前
【一般市議会議員選挙】(4月14日告示、4月21日投開票)
 前田しんいち(芦屋市)(公認)
  〒659―0023 芦屋市大東町10-14‐105
  TEL&FAX:0797-32-2675
   ※出発式 4月14日(日)午前12時〜/選挙事務所前
 山口みさえ(芦屋市)(公認)
  〒659―0066 芦屋市大桝町1-14-2F
  TEL:0797-32-3113
   ※出発式 4月14日(日)午前11時〜/選挙事務所前
 大島とき子(宝塚市)(推薦)
  〒665―0817 宝塚市平井1-6-7-105
  TEL:0797-89-4090
   ※出発式の予定はなし