「新社会兵庫」 2019年3月12日号
 「反対」43万4273票(72・15%)、「賛成」19・10%、「どちらでもない」8・75%(投票率52・48%)―。2月24日に投開票された沖縄県民投票は、改めて辺野古新基地建設に「NO!」の民意を明確に示した。全41市町村で「反対」が多数を占めた。しかし、安倍政権の対応はどうだ。言葉では「結果を真摯に受け止める」とは言いつつ、翌日からもこれまでと変わりなく反対派の行動を排除して埋め立て作業を続けている。超軟弱地盤の存在などで計画自体の破綻がすでに明らかになっているにもかかわらずだ。まさに日本の民主主義が問われている。この沖縄の民意をどう受け止めるのか、政権のみならず、私たちもまた問われている。県民投票にあわせて全国各地で沖縄に連帯する行動が取り組まれ、兵庫でも神戸や加古川、姫路で「市民投票」が行われた。
 神戸では、42の市民団体が参加する「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が2月21日から24日の4日間、沖縄の県民投票に連帯する「市民投票」を神戸マルイ前で行った。
 沖縄県民投票の実際の投票用紙を模した3択の投票用紙を手にして通行人に投票に呼びかけた。若い人たちの反応もあり、「本土の問題として考えないといけない」という人もいた。
 4日間の投票結果は、総数1571票のうち、埋め立てに「賛成」が72票、「反対」が1386票(88%)、「どちらでもない」が105票、無効票が8票だった。
このほか、加古川市と姫路市でも24日、同じ投票用紙での「市民投票」とシール投票の取り組みも同時に行われた。
 JR加古川駅前での行動では、2つをあわせて「賛成」34票、「反対」290票、「どちらでもない」40票(総数363票)だった。
 JR姫路駅前の行動では合わせて「賛成」33票、「反対」403票、「どちらでもない」39票(総数475票)だった。
 市民デモHYOGOは、他団体が尼崎や西宮など県内の他の場所でも行った投票の結果をも加えた集計結果を沖縄現地の沖縄タイムスと琉球新報、地元の神戸新聞の3社に送った。兵庫県全体での総数は3710票。うち「賛成」228票(6%)、「反対」3174票(86%)、「どちらでもない」298票(8%)、無効が10票。
 市民デモHYOGO世話人の西信夫さんは「若い世代の人たちが沖縄の問題に関心を寄せてくれた」と語っている。
写真:(上)神戸マルイ前では市民デモHYOGOが2月21日から24日の4日間、「市民投票」を呼びかけた=2月21日、(中)JR加古川駅前での「市民投票」とシール投票、(下)同じくJ姫路駅前で
  三上智恵監督のドキュメンタリー映画『沖縄スパイ戦史』の上映会が 2月16日、丹波市内で行われ、多くの市民が参加した。
 『沖縄スパイ戦史』は、第2次世界大戦末期、米軍が上陸した沖縄で、陸軍中野学校出身者が10代半ばの少年たちをゲリラ兵として組織した「護郷隊」と、軍命により西表島に強制移住させられた波照間島の島民の3分の1がマラリアに罹り死亡した「戦争マラリア」の実態などを追いかけたドキュメンタリー映画で、第92回キネマ旬報ベストテン文化映画第1位に選ばれた。
 上映会では、上映後に三上智恵監督によるトークショーとサイン会も行われた。
 参加者からは、「戦争の罪悪は計り知れないものがある」「罪のない人々がスパイだといわれて殺されていく姿をみて悲しく思った。戦争は絶対にしてはいけない」「沖縄戦の知らない部分ばかりだった。基地があるところ、軍隊があるところ、住民が必ず巻き込まれていくことが身にしみた」「戦争の本質を知らされた」「沖縄戦であったことは日本本土でもあり得たこと、という監督の話が心に響いた」などの感想が寄せられた。
 なお、会場では「辺野古・模擬投票」も行われ、辺野古埋め立て反対が85%を超えた。
(川崎)
写真:キネマ旬報ベストテン文化映画第1位に選ばれた「沖縄スパイ戦史」の上映会=2月16日、丹波市
 コミュニティ・ユニオン全国交流集会が今年10月、姫路市で開催されるにあたり、地元の兵庫で成功に向けた取り組みを広げようと2月16日、「キックオフ集会」が加古川勤労会館で開かれた。
 地元の実行委員会として、兵庫県パート・ユニオンネットワーク(略称・県ネット)を中心に「コミュニティ・ユニオン全国交流集会inひょうご姫路実行委員会」がすでに昨年5月に結成され、準備が進められている。
 集会では冒頭、実行委員長の上山史代・武庫川ユニオン委員長があいさつ。「兵庫での開催は大震災後の1996年以来の2回目だが、この集会をきっかけに兵庫では地域ユニオン運動が広がり、ひょうごユニオンの結成につながった。今回も必ず集会を成功させ、その力でさらに運動を広げよう」と訴えた。
 その後、「写真で振り返る県ネットのあゆみ」のスライドが上映された。
 つづいて、@芦屋留守家庭指導員労組の民間委託反対の闘い、A但馬ユニオンのカンボジア人技能実習生をめぐる闘い、Bあかし地域ユニオンの仲間の雇用契約更新をめぐる闘いが報告され、参加者に共感を広げた。
 さらに、集会は歌と三線と踊りで盛り上がり、最後は「カジョ」(韓国語で「行くよ」という意味の韓国の労働者のパフォーマンス)をみんなで楽しく元気よく踊って、今後の取り組みの強化を誓い合って閉会した。
写真:全国交流集会の成功を目指して集会の最後は全員で韓国労働者風のパフォーマンスを行って締めた=2月16日、加古川市
憲法を生かす会・兵庫が学習会
 「誤解・偏見・無理解」が進む生活保護法を生活相談の現場から問い直してみようと、憲法を生かす会・兵庫は2月13日、兵庫勤労市民センターで「『健康で文化的な最低限度の生活』は保障されているのか」と題して、觜本郁さん(NPO法人神戸の冬を支える会)を講師に学習会を開いた。觜本さんは、これまで千人を超える生活保護申請に携わってきた経験を持つ。
 生活保護制度は、憲法25条によって保障された生存権を実現する制度だ。しかし、神戸市の生活保護受給者数は45,836人、受給率は3%で、神戸市内は区によって7倍の格差がある。
 一方、兵庫県の最低賃金871円ではフルに働いても神戸市の生活保護基準に達せず、要保護状態になる(45歳、通勤手当1万円で計算して)。計算上は、969円以上の最低賃金でなければ要生活保護状態であるとの指摘もあった。
 さらに、生活保護利用者が増えると地方財政が破綻するとの誤解や偏見については、4分の3は国の負担、4分の1は地方自治体の負担だが、地方交付税で担保されていて財政破綻はあり得ないとの説明もあった。
 この間、生活保護基準が引き下げられてきているが、引き下げは保護を受けている人だけでなく、就学援助費や住民税の非課税限度額など、多くの低所得者に直接影響すること、今後、さらにこの傾向は強められようとしているとして、今こそ「生きる権利としての生活保護」の大切さが強調された。
 生活保護を受けている参加者からも多くの質問があり、有意義な学習会となった。   
(小谷)
写真:貧困問題に長く取り組んできた觜本郁さんの講演に学んだ=2月13日、神戸市兵庫区
インフォメーション
市民デモHYOGO学習会
   「堺市議会意見書採択運動に学ぶ」
  • 日時=3月16日(土)14時30分
  • 場所=あすてっぷKOBE(神戸駅北へ徒歩8分)
  • 内容=辺野古新基地建設の中止を求めて市民団体が9221筆を集めた堺市議会宛ての請願署名をもとに、堺市議会は昨年12月、「国と沖縄県との誠実な対話を求める意見書」を政令市として初めて採択した。その市民運動から報告を受け、学ぶ
  • 連絡先=080・5631・7699(西信夫)
露の新治人権のつどい
  • 日時=3月16日(土)14時〜16時
  • 場所=芦屋市民センター401
  • 内容=◆新ちゃんのお笑い人権高座◆山口みさえ活動報告など◎参加費=500円
  • 主催=みさえ広場 0797・38・0273
平和憲法を守る高砂市民の会 憲法講演会
    「いちから分かる国民投票」
  • 日時=3月24日(日)14時〜16時
  • 場所=高砂市・ユーアイ帆っとセンター(山陽電鉄高砂駅西へ徒歩7分)
  • 内容=◆DVD上映『速報 辺野古 2018年12月』(藤本幸久、影山あさ子監督)◆憲法講演会 松山英樹弁護士から学ぶ「国民投票ってなに?◆第14回定期総会
  • 入場無料
  • 連絡先=090・5654・7145(嶋谷)
春闘期の学習会に 「データブック2019〜働く者の「いま」と「これから」〜
  • 労働問題研究委員会編
  • A5判58頁/定価500円(税込み)
  • 内容 働く人々の現状/グローバル化と日本経済/富を勤労国民とその家族へ取り戻そう/地方自治/こどもの貧困と教育/農林業とTPP11/今こそ非武装中立の日本を など
  • いずみ橋書房新社発行
  • 申し込みは新社会党兵庫県本部へ(078・361・3613)