「新社会兵庫」 2019年2月12日号
 4月に統一自治体選挙、7月には参議院選挙(場合によっては衆参同日選挙の可能性も)が行われる2019年は、安倍9条改憲の野望をくじき、安倍暴走政治を止める闘いにとっては「政治決戦」の年。そんな年の本格的な活動の出発の節目として、新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は1月19日夜、神戸市中央区の兵庫県民会館で「2019年新春の集い(新春旗開き)」を開き、多くの来賓や党員、支持者ら101人が参加した(写真・下)。集いには4月の統一自治体選挙を闘う予定候補も顔をそろえ、勝利に向けた決意を述べた。
 集いのオープニングは、みんなで元気に盛り上がろうと、永井俊作明石市議の後継者として明石市議選を闘うことになったよしだ秀夫さんと戎剛さんのコンビ「空島」による三線と歌の演奏。
 冒頭、主催者あいさつに立った粟原委員長は「昨年の『今年の漢字』の“災”の一つは間違いなく安倍政権そのものだが、これに代わる受け皿が有権者には見えてきていない。参院選では市民と野党の共闘で本気で受け皿をつくらないといけない。新社会党もその立場を担っていきたいが、そのためにも自治体選挙で新社会党の前進は欠かせない。ぜひ支援の広がりを」と訴えた。岡ア宏美・党中央本部委員長も「安倍政権を倒すためにも、“人としてきちんと扱え”とあたり前の要求で運動を組み立て、闘いの結果を出していかなくてはならない」とあいさつした。
 乾杯を挟み、各政党代表の来賓あいさつが続いた。社民党・服部良一元衆議院議員、共産党・松田隆彦県委員会委員長、立憲民主党・栗山雅史県連書記長(兵庫県議)、緑の党・井奥まさき運営委員(高砂市議)がそれぞれに、立憲主義と民主主義を蹂躙して強権的な政治をつづける安倍政権を批判しながら、改憲策動を許さずまともな政治と民主主義を取り戻すために、また、消費税増税を許さずくらしを守るために、参院選では力を合わせて闘い抜こうと呼びかけた(国民民主党からはメッセージ)。
 また、連帯兵庫みなせんの松本誠代表世話人や山名宗悟神河町長、集いに先だって開かれた公開講演会の講師の大内裕和中京大学教授からも連帯スピーチが行われた。
 歓談やお楽しみ抽選会を挟みながら、さらに労働組合や友誼関係にある民主・市民団体、個人からのスピーチと紹介が続いたのち、集いの最後には4月の自治体選挙を闘う公認、推薦の予定候補らが次々と紹介され壇上に並んだ。
激励の声援が起こるなか、予定候補者たちはマイクリレーでそれぞれの思いを訴え、「団結がんばろう」の三唱で気勢をあげ、集いを閉じた。
写真:「団結ガンバロー」をする立候補予定者たち。左からきくち憲之(神戸市議選・東灘区、新)、小林るみ子(同・灘区・現)、高橋ひでのり(同・垂水区・新)、あわはら富夫(同・中央区・現)、山口みさえ(芦屋市議選・前)、大島とき子(宝塚市議選・現)らの各氏=1月19日、兵庫県民会館
”格差・貧困の是正に向けて”
 新社会党兵庫県本部は1月19日午後、新春の集いに先立ち、「2019年新春公開講演会」をひょうご共済会館で開き、約100人が参加した。
 「格差と貧困の是正へ―私たちの課題―」と題し、奨学金問題やブラックバイト問題など貧困問題にいち早く取り組んできた大内裕和中京大学教授が講演した。
 大内さんは現代世界を覆う格差・貧困問題を根本からとらえ直そうと、冷戦終結からの30年の世界の流れを概括。新自由主義グローバリズムが生み出した構造的な社会変化を指摘し、日本における格差・貧困問題をその中に位置づけた。
 そして、日本社会でも1990年代から進展していた格差と貧困問題への対応の遅れを新自由主義の席巻のなかで総括しながら戦後の革新勢力の弱点にも言及。”大人が貧困を分からない“ために、若者を平和主義や改憲反対から遠ざけている現実をも指摘した。
 一方で、いまアメリカ、イギリス、スペイン、ギリシャなどでみられる新自由主義グローバリズムを批判する反緊縮左派や新しい社会民主主義の台頭なども紹介して日本における労働運動・社会運動の課題を提起。分断支配を打破する「99%対1%」の対立構造を明示する政治、政治勢力の登場こそが求められるとし、最低限の「所得保障と社会保障」の実現や応能負担税制などを強調した。
写真:新春の集いに先立ってもたれた公開講演会には約100人が参加して大内裕和教授の熱弁に聴き入った=1月19日、ひょうご共済会館
借り上げ住宅の強制追立・提訴は許さない
 阪神・淡路大震災から24年の1月17日、第24回「1・17追悼・連帯・抗議の集い」が神戸市役所1号館前で開かれた(写真)。
 これまで中心を担ってきた河村宗治郎さん亡き後、今年からは山村ちずえさん(被災地と被災者を考える懇談会世話人)、あわはら富夫神戸市会議員、服部良一元衆議院議員の3人が共同代表になった実行委員会の主催で行われ、追悼・鎮魂・誓いの読経、借り上げ住宅問題などの被災者の訴え、東日本大震災被災地からの発言や音楽の演奏などを通じて、今なお続く様々な課題を参加者が共有し、交流を行った。
 発言では、借り上げ住宅での強制追立など神戸市をはじめとする行政の理不尽な被災者救済策が批判された。主催者を代表して閉会の挨拶をしたあわはら市議は、「神戸市は借り上げの期限が来たからと言って、退去しない被災者を次々と提訴している。しかし、この20年間という借り上げ期限の間、何もしてこなかった行政の不作為を被災者に押しつけるのは理不尽であり、被災者の生活実態を見ようとしない司法にも憤りを感じる。また、被災者再建支援法もすべての被災者を救うにはまだまだ不十分だ。この集いを契機にこれらの課題の解決をさらに行政に迫り、来年も集いを開催こう」と訴えた。 
(中村)
 憲法を生かす会・ひょうごネットなど42団体が参加する「市民デモHYOGO」の新年交流会が1月12日、神戸市内で開かれた。改憲国民投票も見据えて9条加憲反対の世論を大きく盛り上げ、辺野古の新基地建設工事を止め、いのちとくらしを守る運動をどう広げていくかなどの課題を、統一自治体選・参院選と結びつけながら交流しようと、予想を上回る約60人が出席した。
 第1部は弘川欣絵(よしえ)さん(あすわか弁護士)が、「憲法改悪をとめる多数派運動をめざして」とのテーマで、尼崎市を中心に自身が各地で取り組んだ憲法カフェの経験や憲法ビンゴの反響などを話し、日本国憲法の内容を1人でも多くの人々に知ってもらうことの大切さを訴えた。
 第2部では、@憲法A沖縄B原発C格差・貧困の4つのテーマで分散会が行われ、それぞれの報告によってその内容が全体で共有し合われた。 第3部は、各団体・個人からのアピールタイムとして色々なアピールがつづいた。 4時間にわたるロングランにもかかわらず、決して若くはない出席者の多くが疲れも見せずに次々と元気に発言し、安倍政権を何としても今年中に終わらせようと迫力に満ちた新年会交流会となった。
(中村)
写真:60人が参加して4時間にわたって熱心に交流した=1月12日、葺合文化センター
 憲法を生かす会・長田とI女性会議・長田は1月27日、「いのちの水が危ない!〜『改正水道法』の狙いは?〜」をテーマに「憲法カフェNO.17」を長田区内で開いた。
 神戸市水道労組の松岡信明さんから昨年12月に成立した「改正水道法」の説明を受けた。
 いま、多くの自治体では人口減少などで水の需要が減り収益が悪化するため、施設の更新を遅らせ、職員を減らして事業を継続させている実情がある。法改正によって水道事業の広域化と運営権を企業に売れるようにしたが、早くに民営化した海外では料金高騰や水質悪化などの問題が起こり、パリやベルリンなど267の都市が再び公営化している。憲法は「公衆衛生の向上は国の責任」と定める。生存権に直結する水道をビジネスにすべきではないし、災害時の対応も不透明。民営化ではなく国が主体となって問題を解決していくべきだとの説明があった。
 水道法改正に関し、先の神戸市会ではあわはら富夫市議が質問して、「現時点では採用を考えていない」との久元市長の答弁を引き出している。しかし、議会の構成から神戸で民営化が現実になる可能性はないとはいえない。 水道局職員の削減と高齢化で専門技術の維持・継承が困難になってきていることや業務委託された部所で働く人たちの厳しい労働実態も教えられた。  
(伊藤)
写真:水道民営化の流れの背景やその危険な問題点などを考えあった=1月27日、神戸市長田区
インフォメーション
市民デモHYOGO2月行動
     「憲法―沖縄を語ろう&デモ」
  • 2月16日(土)14時40分(デモ出発15時30分)
  • 神戸市役所南(東遊園地・北端の女性像ひろば)
2019コミュニティ・ユニオン全国交流集会inひょうご姫路 2・16キックオフ集会
  • 2月16日(土)13時30分〜16時
  • 加古川勤労会館301号室
  • 主催=コミュニティ・ユニオン全国交流集会inひょうご姫路実行委員会
市民と野党の長田共同アクション講演会
  • 2月23日(土)13時30分
  • 新長田勤労市民センター3階大会議室
  • 講演「戦場ジャーナリストから見た安倍改憲のねらい」西谷文和さん
  • 資料代500円(学生は無料)
春闘期の学習会に 「データブック2019〜働く者の「いま」と「これから」〜
  • 労働問題研究委員会編
  • A5判58頁/定価500円(税込み)
  • 内容 働く人々の現状/グローバル化と日本経済/富を勤労国民とその家族へ取り戻そう/地方自治/こどもの貧困と教育/農林業とTPP11/今こそ非武装中立の日本を など
  • いずみ橋書房新社発行
  • 申し込みは新社会党兵庫県本部へ(078・361・3613)